3. 50歳からのNISAの取り崩し方で何歳までもつ?運用しないと約84歳、65歳の平均余命までに使い切るなら毎月約1.09万〜1.27万円
金融庁「NISAの活用事例」によると、NISA口座の保有資産は部分的に売却(取り崩し)することができ、必ずしも一括で売却する必要はありません。65歳時点の約227.0万円の取り崩し方を変えると、次のようになります。
- 【毎月1万円・残りを年3%で運用】約93歳で残高がなくなる
- 【毎月1万円・残りを運用しない】約84歳になる前に残高がなくなる
- 【65歳男性の平均余命19.68年で使い切る】毎月約1.27万円(年3%で運用)
- 【65歳女性の平均余命24.52年で使い切る】毎月約1.09万円(年3%で運用)
同じ毎月1万円でも、取り崩しの期間に運用を続けるかどうかで、残高がなくなる年齢に約9年の差が出ます。金額を先に決める方法のほかに、何歳まで使うかという期間を先に決めて、毎月の額を出す方法もあります。
※試算の前提:65歳時点の残高は約227.0万円とし、毎月末に取り崩します。平均余命で使い切る額は、平均余命の年数を月数にして、毎月同じ額を取り崩して残高がちょうどなくなる額です。
4. 50歳からのNISAで取り崩すと非課税保有限度額はどうなる?売った分は翌年以降に簿価の分だけ戻り、毎月1万円なら1年目は約9.4万円
金融庁「NISAを知る」によると、年間投資枠はつみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円で、非課税保有限度額は1800万円(そのうち成長投資枠は1200万円まで)です。つみたて投資枠の上限は月10万円にあたり、50歳から65歳まで15年続けると元本が1800万円に届きます。
同じページでは、商品を売却した場合、翌年以降に売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ非課税投資枠が復活し、再利用が可能になるとしています。65歳から毎月1万円を取り崩した場合に戻る枠は、次のとおりです。
- 【取り崩し1年目】売った12万円のうち、翌年に戻る枠は約9.4万円
- 【取り崩し10年目】売った12万円のうち、翌年に戻る枠は約7.2万円
戻る枠は時価ではなく簿価の分なので、値上がりしている商品ほど、売った額より戻る枠が小さくなります。また、成長投資枠では、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託およびデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等が対象から除かれており、NISAで毎月お金を受け取るときは、保有している商品を売る形になります。
※試算の前提:65歳時点の簿価は180万円とし、売った額に対する簿価の割合は、売る時点の保有全体の時価と簿価の割合で計算しています。