7. 【元FP会社職員の視点】検証:カーナビの高速料金は「どの条件の金額か」を確かめると、請求額との差が読み解ける
今回並べた料金で目に留まるのは、同じ東京IC〜名古屋ICを同じ普通車で走っても、7320円・5400円・5120円と3つの金額があることです。出発の日時が変わるだけで、片道で最大2200円、往復で4400円の開きがあります。
もう1つは、「30%割引」という言葉がそのまま全区間に当てはまるとは限らないことです。深夜割引では約30%下がりますが、休日割引では東名高速道路の東京〜厚木が対象外のため約26%にとどまります。割合の案内だけを見て計算すると、実際の請求額とずれることがあります。
マネーセミナーの運営補助をしていた経験からお伝えすると、資料に載る金額には、ほとんどの場合、前提となる条件が小さな字で添えられていました。カーナビの高速料金も、車種区分や割引の有無といった前提の上に成り立つ数字だと受け止めておくと、表示との差に慌てずに済むように思います。
数字を確かめる順番としては、出発前はNEXCO各社の料金検索に日時と車種区分を入れて目安をつかみ、走ったあとはETC利用照会サービスで請求額を確かめる、という2段階で見ておくと整理しやすくなります。カーナビの表示の仕組みはメーカーや機種で異なるため、表示は目安の一つとして見ておくと、請求額との差に戸惑いにくくなります。
深夜の割引に合わせて出発時刻を決めるかどうかは、料金だけでなく、運転の負担や到着後の予定とのかね合いもあります。私自身、明細を見るときは金額より先に「何の金額か」を確かめるようにしています。高速料金も同じように条件から見ていくと、ご家庭の予定に合う走り方を考える材料になるかもしれません。
8. まとめ
カーナビの高速料金と請求額が違うことがあるのは、請求額が走行経路と割引の条件を確かめて確定するためです。カーナビの表示がどの条件の金額かはメーカーや機種で異なり、請求額はETC利用照会サービスで確かめることができます。
東京IC〜名古屋ICの普通車の高速料金は、平日7320円、ETCの休日割引で5400円、深夜割引で5120円です。11月21日(土)〜23日(月・祝)の3連休は休日割引の適用除外日で、深夜割引の見直しは運用開始日時が決まっていません。
※本記事の料金は、2026年10月29日(木)時点のNEXCO東日本の料金検索の結果をもとにした目安です。実際の請求額は、走行経路や料金所の通過時刻、割引の適用状況によって異なります。料金や割引の条件はNEXCO各社の案内で、請求額はETC利用照会サービスでご確認ください。
参考資料
- NEXCO中日本「料金所などを通過した際にETC機器から案内された料金と異なる料金が請求されました。案内した料金で請求すべきではないですか。」
- NEXCO中日本「検索結果の料金欄における、「通常料金」と「ETC割引料金」について詳しく教えてもらえますか?」
- NEXCO東日本「ドラぷら 高速料金・ルート検索」
- NEXCO東日本「高速道路の車種区分」
- NEXCO東日本「ETC 休日割引」
- NEXCO東日本「ETC 休日割引 ご利用上の注意」
- NEXCO東日本「ETC 深夜割引」
- NEXCO中日本「休日割引」
- NEXCO西日本「2026年度における休日割引適用日のお知らせ」
- NEXCO東日本「首都高速道路の料金改定について」
下村 美乃莉