2. カード価格が現金価格より高くなるのはなぜ?カード決済の手数料は店が払う仕組みで、JCBは利用者への上乗せは規約で「原則禁止されていることがある」と案内

カード価格の差の背景には、カード決済の手数料があります。カード会社のJCBは、解説ページ「クレジットカードの手数料とは?利用者が負担する費用を解説」(2026年3月31日更新)で、決済手数料は店舗(加盟店)が負担するものと説明しています。

  • 【利用者への上乗せ】決済手数料を顧客に負担させることは、加盟店契約の規約によって原則禁止されていることがあるため、手数料が上乗せされることは基本的にない
  • 【上乗せして請求されたとき】カード裏面に書かれているカード発行会社に確認する
  • 【海外の店】海外では、店舗手数料の上乗せを認めているケースがある

加盟店規約は、店が契約しているカード会社や決済の会社ごとに定められています。ガソリンスタンドの価格表示がどの規約に当てはまり、問題になるかどうかは、その店の契約と価格の決め方によるため、この記事では判断していません。

なお、店頭の「カード価格」が、クレジットカード全般の価格なのか、その店の会員カードなどの価格なのかは、表示によって異なる場合があります。

3. ガソリンの現金価格とカード価格の差額は年いくら?全国平均の給油量なら1リットル2円差で年約880円、3円差で約1320円、5円差で約2200円

総務省統計局「家計調査」によると、2025年の二人以上の世帯のガソリンの購入数量は、1世帯当たり年440.067リットルでした。1か月あたりでは約36.7リットルです。

この量に、現金価格とカード価格の差をあてはめると、1年間の差額は次のとおりです。

  • 【1リットル2円の差】月約73円、年約880円
  • 【1リットル3円の差】月約110円、年約1320円
  • 【1リットル5円の差】月約183円、年約2200円

給油量は住む地域で大きく違います。家計調査の都道府県庁所在市別では、ガソリンの購入数量が最も多いのは山口市の年708.668リットル(月約59.1リットル)で、東京都区部は年128.469リットル(月約10.7リットル)でした。

  • 【山口市】2円差で年約1417円、3円差で年約2126円、5円差で年約3543円
  • 【東京都区部】2円差で年約257円、3円差で年約385円、5円差で年約642円

※試算の前提:差額は、家計調査2025年の二人以上の世帯の1世帯当たり年間のガソリンの購入数量に、1リットルあたりの価格差(2円・3円・5円)を掛けた額です。購入数量は車を持たない世帯も含めた平均です。

例)現金価格とカード価格の差が1リットル2円・3円・5円の場合 ガソリンの1年間の差額(家計調査2025年の給油量)1/1

例)現金価格とカード価格の差が1リットル2円・3円・5円の場合 ガソリンの1年間の差額(家計調査2025年の給油量)。全国平均(年440.067リットル)は2円差で年約880円、3円差で約1320円、5円差で約2200円。山口市(年708.668リットル)は約1417円、約2126円、約3543円。東京都区部(年128.469リットル)は約257円、約385円、約642円。

出所:総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 年報 第6-2表」、同「第7-2表」をもとにLIMO編集部作成