4. 新幹線の指定席が満席なら?変更はできず、11月21〜23日・12月25日〜1月5日などは「のぞみ」が全席指定席に
新幹線の指定席に空きがなければ、自由席から指定席への変更はできません。混みやすい時期について、JR東海・JR西日本は「のぞみ」を全席指定席で走らせる期間を公表しています。
- 【2026年】11月21日〜23日、12月25日〜2027年1月5日
- 【2027年】1月9日〜11日、3月20日〜22日
- 【この期間の「のぞみ」】自由席(1列車あたり165席)を指定席に切り替える。自由席特急券では座れず、普通車のデッキなどを使う
- 【ほかの列車】「ひかり」「こだま」などには、この期間も自由席がある
JR東海「新幹線の特急料金」によると、「はやぶさ」「こまち」「かがやき」などは、満席の場合に立席特急券を発売することがあります。料金は、通常期の指定席特急料金から530円引いた額です。
5. 新幹線の自由席から「のぞみ」の指定席に途中で移ると?使い始めた駅から先の全区間で変更し、途中で座れなくなっても払い戻しを求めない条件がつく
旅客営業規則(第252条第3項)では、「のぞみ」の指定席への変更は、指定席を使い始めた駅から先の「のぞみ」に乗る全区間について行うとしています。そのうえで、満席などで一部の区間の指定席を使えなくなっても、その区間の特急料金の払い戻しを求めないことを旅客が承諾する場合に限って、変更を扱うことがあると定めています。
東京から名古屋まで全区間で変える場合は、先の試算の差額のとおりです。途中の駅から移る場合の差額は、乗る区間や列車によって変わるため、申し出るときに車掌に確かめてください。
6. 【元証券会社員の視点】検証:新幹線の自由席と指定席の差額は、運賃と料金の合計の約5〜9%
数字を比べるときは、金額だけでなく割合でも見ておきたいところです。東京〜名古屋の「のぞみ」で、自由席の1万560円に対する指定席との差額の割合を出すと、次のようになります。
- 【閑散期】差額540円で約5.1%
- 【通常期】差額740円で約7.0%
- 【繁忙期】差額940円で約8.9%
※試算の前提:差額÷自由席の合計1万560円。東京〜名古屋(おとな1人・片道)を全区間「のぞみ」で乗る場合です。
割合で並べると、混む時期ほど指定席の上乗せが大きくなることが分かります。一方で、スマートEXで先に取った場合と、乗ってから変更した場合の差は、どの時期も同じ200円です。
乗る列車が早く決まっていれば、先に指定席を取るほうが額は小さくなります。予定が読めない日は、自由席で乗り、空きがあれば車内で変更を申し出るという選び方もあります。ただし、空きがなければ変更できない点は、あらかじめ頭に入れておきたいところです。
7. まとめ
新幹線の自由席から指定席へは、乗ってからでも、係員に申し出て承諾を受ければ1回に限り変更でき、料金の差額を払います。東京〜名古屋の「のぞみ」なら差額は閑散期540円〜繁忙期940円で、乗る前にスマートEXで取る場合より片道200円高くなります。
指定席に空きがなければ変更はできず、年末年始などは「のぞみ」が全席指定席になります。乗る区間や時期の料金、変更の扱いで迷ったときは、乗るJRの駅の窓口や、JR各社のお問い合わせ窓口で確かめてみてください。
※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。運賃・料金や変更の扱いは、列車・区間・時期によって異なることがあるため、乗る前にJR各社の公式情報や駅の窓口でご確認ください。
参考資料
- JR東海「きっぷのルール(きっぷの変更)」
- JR東海「きっぷのルール(シーズン別の指定席特急料金)」
- JR東海「きっぷのルール(新幹線の特急料金)」
- JR東海「旅客営業規則 旅行開始後又は使用開始後の乗車変更の取扱い(第249条-第260条)」
- JR東日本「旅客営業規則 旅行開始後又は使用開始後の乗車変更の取扱い」
- JR東海・JR西日本「ピーク期間のぞみ全席指定席のご案内」
- JR東海「EXサービス運賃ナビ」
- JR東海・JR西日本「東海道・山陽新幹線における「のぞみ」・「みずほ」号の指定席特急料金及びグリーン料金の見直し等について」(2026年10月16日)
宮野 茉莉子