3. 贈与金の平均は家計調査でどう見る?出産祝いなどの祝儀の現金は「贈与金」に入り、世帯主が30代の世帯の平均は月2426円・年約2.9万円
出産祝いのお金は、家計調査では「交際費」に入ります。総務省統計局の収支項目分類では、交際費は贈答用の金品や接待用の支出などで、このうち祝儀やせん別、香典、見舞金などの現金は「贈与金」に分類されます。
二人以上の世帯の2025年の1か月平均を、世帯主の年齢別に見ると次のとおりです。
- 【世帯主が29歳以下】交際費は月7461円(年約9.0万円)、うち贈与金の平均は月2633円(年約3.2万円)
- 【世帯主が30代】交際費は月9441円(年約11.3万円)、うち贈与金の平均は月2426円(年約2.9万円)
- 【世帯主が40代】交際費は月1万464円(年約12.6万円)、うち贈与金の平均は月3248円(年約3.9万円)
- 【二人以上の世帯の平均】交際費は月1万6750円(年約20.1万円)、うち贈与金の平均は月6341円(年約7.6万円)
世帯主が30代の世帯では、贈与金の平均は交際費の平均の約4分の1です。贈与金には出産祝いのほか、結婚のご祝儀や香典、お見舞いなども含まれ、出産祝いだけの額は家計調査では分かりません。
※贈与金は、世帯の外の人に贈った現金の合計で、贈与金がなかった月の世帯も含めた平均です。贈答用の品物は、交際費のうち贈与金以外の項目に入ります。
4. 出産費用の自己負担をなくす仕組みはいつから?2026年6月5日公布の改正法で決まり、始まるのは公布から2年以内に政令で定める日
出産費用については、「健康保険法等の一部を改正する法律(令和8年法律第31号)」が2026年6月5日に公布され、出産に係る給付体系の見直しが決まりました。厚生労働省の資料では、決まった内容は次のとおりです。
- 【分娩費】保険診療以外の分娩の費用について、分娩1件あたりの基本単価を国が全国同じ水準で決め、加入している健康保険(保険者)から施設に直接支払う。妊婦に負担が生じないようにする
- 【現金給付】これとは別に、保険診療の一部負担金などの負担を軽くするため、すべての妊婦に定額の現金給付を行う。金額は政令で定める
- 【これまでの制度】施設の選択により、当分の間、施設単位で今の出産育児一時金を使うこともできる
- 【お祝い膳などのサービス】自己負担とし、施設にサービスの内容や費用の情報提供を義務付ける
- 【始まる日】公布から2年以内に政令で定める日
分娩1件あたりの基本単価や現金給付の金額、始まる時期は、2026年10月の時点で社会保障審議会医療保険部会で検討が続いています。新しい仕組みが始まるまでは、出産育児一時金の50万円が出産費用の支えになります。
5. 贈与金の平均は年代でどう違う?世帯主が70歳以上の世帯は月9649円で、30代の世帯の約4.0倍
祝儀などの贈与金の平均(1か月)を、世帯主の年齢別にもう少し広く見ると次のとおりです。
- 【世帯主が30代】月2426円(年約2.9万円)
- 【世帯主が50代】月4300円(年約5.2万円)
- 【世帯主が60代】月7292円(年約8.8万円)
- 【世帯主が70歳以上】月9649円(年約11.6万円)
世帯主が70歳以上の世帯の贈与金の平均は、世帯主が30代の世帯の約4.0倍です。世帯主が20代・30代の世帯は、年齢別に見ると贈与金の平均が低い層にあたります。
ただし、平均の額には、その年に贈る相手の数や、香典などほかの支出も含まれます。友人の人数や付き合いの広さによって、1年の贈与金は世帯ごとに大きく変わります。