4. 【冬のボーナスの前に】給与明細で、わが家の額面と手取りを書き出す
平均の数字を見たあとは、わが家の数字を手元の書類で確かめておくと安心です。冬のボーナスや年末の家計の見直しにあわせて、手元の明細を並べてみてはいかがでしょうか。
4.1 毎月の給与明細と賞与の明細を1年分並べる
毎月の給与明細の「総支給額」と「差引支給額」を1年分並べると、額面と手取りの差が月ごとに見えてきます。夏の賞与の明細も並べておくと、冬のボーナスの手取りの目安をつかみやすくなるでしょう。
共働きの家庭では、2人分の明細をそろえて、世帯の手取りとして合計しておくと、家計調査の平均とも見比べやすくなります。控除の欄のうち、社会保険料の金額も書き出しておくと、何に払っているかがわかりやすくなるでしょう。
4.2 手取りを、毎月の生活費・年に数回の支出・貯蓄に分ける
手取りがわかったら、毎月の生活費、車検や保険料など年に数回の支出、貯蓄に回すお金に分けてみます。賞与の手取りは、年に数回の支出や貯蓄にあてる分をあらかじめ決めておくと、使いすぎを防ぎやすくなるでしょう。
40歳代から50歳代は、子どもの進学や住宅の返済、親の暮らしなど、これから先の支出の見通しを立てる時期でもあります。手取りの数字を土台に、数年先までの大きな支出を書き出しておくと、備え方を考えやすくなるかもしれません。
手取りに対して支出が多いと感じたときは、通信費や保険料、定額のサービスなど、毎月決まって出ていく固定費から見直すと、無理なく続けやすいでしょう。
書き出した数字は、来年の同じ時期にも見返せるように残しておくと、手取りの動きや支出の変化に気づきやすくなります。1年に一度、冬のボーナスの前に見直す習慣にしておくのもよいでしょう。
5. まとめにかえて
実際には働き方や家族の形はさまざまです。平均の手取りの数字は、わが家と比べるためのものというより、家計を考えるときの目安の一つといえるでしょう。
家計調査では、世帯主が45〜49歳の勤労者世帯の手取りは月57万8025円で、額面とのあいだに税・社会保険料などが13万4694円ありました。こうした数字を知っておくと、給与明細の見え方も変わってくるのではないでしょうか。
冬のボーナスを受け取る前に、わが家の額面と手取りを一度書き出してみると、来年の家計の見通しを立てるきっかけになるでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子