2. 香典返しを当日に渡していたら改めてのお礼は?目安に届かない分を忌明けの頃に

香典返しを当日に渡していても、いただいた香典が多い場合は、忌明け(四十九日)の頃に改めて品を贈るのが一般的です。目安に届いていれば、改めての品は必要ないとされます。

  • 【改めて贈る時期】忌明け(四十九日の法要のあと)の頃
  • 【金額の考え方】目安(3分の1〜半分)から当日の品の額を差し引いた分
  • 【品物】お茶やお菓子など、後に残らない「消えもの」が選ばれることが多い

上司から「お返しは不要」と言われている場合は、その意向に沿い、品ではなくお礼の言葉で伝える方法もあります。

3. 会社の弔慰金は香典返しが要る?お返しは不要とされ、所得税もかからない

会社の弔慰金は、慶弔見舞金の規程などにもとづいて福利厚生として出されるもので、一般に香典返しは不要とされます。同じ3万円でも、上司個人の香典とは考え方が分かれます。

税金の面では、国税庁「贈与税の対象とならない弔慰金等」によると、法人からの弔慰金で社会通念上相当と認められるものは、所得税基本通達9-23により所得税がかかりません。個人からの香典も、社交上必要と認められるものは贈与税がかかりません。

  • 【会社の弔慰金】香典返しは一般に不要、社会通念上相当な額なら所得税はかからない
  • 【上司個人の香典】香典返しの目安は3分の1〜半分、社交上必要な額なら贈与税はかからない

ただし、会社の弔慰金にお返しが要らなくても、忌引休暇が明けて出社したときに、上司や総務の担当者へお礼を伝えておくと丁寧です。支給の有無や金額は勤務先の規程によって異なるため、総務・人事の担当部署で確認しておきましょう。

4. 連名の香典は香典返しが要る?1人あたりの額で考えると約1000〜1500円

連名の香典は、合計額ではなく1人あたりの額で香典返しを考えます。仮に職場の10人の連名で3万円をいただいた場合、1人あたりは3000円です。

  • 【連名10人で3万円】1人あたり3000円、香典返しの目安は1人約1000〜1500円
  • 【連名5人で1万円】1人あたり2000円、香典返しの目安は1人約700〜1000円

※試算の前提:香典返しの目安を1人あたりの香典の3分の1から半分とし、100円未満は四捨五入しています。

1人あたりの額が少ない場合は、個別に品を贈らず、職場で分けられるお菓子などをまとめて渡す形も選ばれています。同じ3万円でも、上司個人なら約1万〜1万5000円、10人の連名なら1人あたり約1000〜1500円と、目安は10分の1になります。