4. 自分の初任給と、平均を比べる
自分の初任給が、同じ学歴の平均と比べてどの位置にあるのかを、次の手順で確かめられます。まず、給与明細や雇用契約書で、残業代などを除いた月々の給与の額を確認します。次に、自分の学歴を確認し、下の一覧と見比べます。
- 高校卒:男女計20万7300円、男性21万100円、女性20万2900円
- 専門学校卒:男女計23万700円、男性22万7800円、女性23万2400円
- 高専・短大卒:男女計23万5500円、男性24万1400円、女性23万円
- 大学卒:男女計26万2300円、男性26万4900円、女性25万9700円
- 大学院卒:男女計29万9000円、男性30万1200円、女性29万2900円
平均より低いからといって、すぐに悪いとは言えません。業種や職種、勤め先の規模、勤務地によって、初任給は異なるためです。あくまで、いまの位置を知るための目安として見てください。
5. この統計の読み方
- 月給は、賞与(年間賞与その他特別給与額)や残業代を含まない所定内給与額です。税金や社会保険料を引く前の額面で、手取りではありません
- 対象は、10人以上の常用労働者を雇用する民営事業所です。10人未満の事業所は含まれません
- 平均値であり、中央値ではありません。業種や企業規模による差も含まれています
- 「新規学卒者」の範囲や集計方法の詳細は、厚生労働省の結果の概況で確認してください
- 20〜24歳の平均との比較は、同じ人を追った結果ではなく、別の人たちの平均を並べたものです
6. 確認しておきたいこと
就職先を選ぶときは、初任給の額だけでなく、求人票で内訳を確認しておくことをおすすめします。固定残業代(みなし残業代)が含まれている場合や、各種手当を含めて示している場合があるためです。この統計の月給は、残業代などを除いた額なので、求人票の額と同じ基準で比べられるとは限りません。
また、初任給の差は、入社後の昇給や賞与、勤続年数とともに変わります。求人票や会社説明会で、昇給の実績や賞与の支給実績も聞いておくと、見通しが立てやすくなります。
7. まとめ
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によると、新規学卒者の初任給は、高校卒が20万7300円、専門学校卒が23万700円、高専・短大卒が23万5500円、大学卒が26万2300円、大学院卒が29万9000円です。大学卒と高校卒の差は月5万5000円で、前年比はどの学歴も+3.5〜5.6%でした。
男女別では、専門学校卒だけ女性が男性を上回っています。同じ学歴の20〜24歳の平均と比べると、高校卒は月1万7900円高く、大学卒は月1600円高いだけです。月給は賞与や残業代を含まない額面なので、年収や手取りで比べるときは別に確認が必要です。
まずは、自分の学歴に近い平均と、初任給を比べてみましょう。そのうえで、求人票の内訳や、昇給・賞与の実績も確認して、入社後の収入を考えてみてください。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況(新規学卒者)」
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 主な用語の定義」
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 調査の概要」
和田 直子