5. 1円玉を分けて預けると手数料は変わる?硬貨の枚数を合算する決まりは銀行で違う

硬貨の枚数をどの単位で数えるかは、銀行や窓口・ATMで違います。各行の公式ページの決まりは次のとおりです。

  • 【ゆうちょATM】1回の手続きごとに料金がかかる。複数回に分けても、枚数は合算しない
  • 【ゆうちょ銀行の窓口】同時に複数の手続きをすると、枚数を合算して料金を決める
  • 【三菱UFJ銀行の窓口】1日に複数の支店で同じ口座に入れると、支店ごとの枚数で料金がかかる
  • 【三井住友銀行の窓口】1日に入金した硬貨の合計枚数で決める(午前に100枚、午後に100枚なら200枚として550円)
  • 【みずほ銀行の窓口】一度の取引で伝票を複数枚に分けても、合算した枚数で決める

窓口で伝票や時間を分けても、無料枠に収まるとは限りません。ゆうちょATMで1回100枚まで預ける場合も、1回ごとに料金がかかり、預け入れる金額が料金以下なら取り扱えません。

ATMで硬貨を扱える時間は平日の日中に限られ、ATMの中の硬貨がいっぱいになると使えなくなることもあります。三井住友銀行は、窓口に来た人にATMでの硬貨入金を案内する場合があるとしています。

6. 【検証】試算から見えること:硬貨の手数料は枚数で決まるため、額面の小さい1円玉ほど重くなる

窓口の手数料は、101〜500枚なら1円玉でも100円玉でも同じ550円です。同じ101枚で比べると、手数料が預け入れる金額に占める割合は、1円玉で約545%、10円玉で約54%、100円玉では約5%です。

1枚あたりでみると、窓口の有料の区分では、最も安い枚数でも約1.1円かかります。1円玉は額面がこの額を下回るため、窓口で何枚預けても、有料になった時点で手数料のほうが高くなります。

ゆうちょATMは、25枚ごとに料金が上がります。1円玉だけでは預けられないほか、5円玉は22枚以下、26〜44枚、51〜66枚のとき、10円玉は11枚以下のときに、預け入れる金額が料金以下になり、取り扱えません。

硬貨は、種類を混ぜても1枚ずつ数えます。1円玉が多いときは、まず買い物で同じ硬貨を20枚までずつ使い、残りを窓口で100枚まで、またはゆうちょ銀行以外の3行の店舗内のATMで1回100枚までにする順で考えると、手数料をかけずに済みます。

三井住友銀行が2025年10月から窓口の硬貨の手数料の区分を改めたように、料金は見直されることがあります。預ける前に、使う銀行の公式ページで、その時点の料金と、ATMで硬貨を扱える時間を確かめておくと安心です。

7. まとめ

硬貨の手数料は、預ける金額ではなく枚数で決まります。2026年10月27日時点の4行の料金では、窓口は100枚まで無料、101〜500枚は550円で、1円玉は有料になる101枚以上なら何枚預けても手数料のほうが高くなります。

ゆうちょATMでは1円玉だけを預けることはできず、ほかの3行のATMは100枚以下なら手数料がかかりません。買い物で同じ硬貨を20枚までずつ使い、預けるのは無料の枚数の範囲に収めると、手数料をかけずに硬貨を使い切ることができます。

※本記事の試算は、2026年10月27日時点の各行の公式ページの料金に基づく概算です。料金や取り扱いは、店舗やATMによって異なり、改定されることもあります。実際の料金は、各金融機関の公式ページや窓口でご確認ください。

参考資料

下村 美乃莉