4. 調剤医療費の約35%は後期高齢者医療。後発医薬品の割合は数量で91.7%
調剤医療費の動向では、医療保険の制度別や都道府県別の金額も示されています。
4.1 制度別では後期高齢者医療が3兆175億円で最も大きい
2025年度の調剤医療費を制度別に見ると、後期高齢者医療が3兆175億円で最も大きく、全体の約35%を占めます。次いで協会けんぽが1兆8560億円、市町村国保が1兆6755億円、健保組合が1兆2385億円です。
処方箋1枚あたりでは、後期高齢者医療が1万1039円、市町村国保が1万829円、協会けんぽが8827円、健保組合が8244円でした。
4.2 後発医薬品の割合は数量で91.7%。1枚あたりの調剤医療費は高知県が最も高い
2025年度末の後発医薬品の割合(数量ベース、新指標)は91.7%で、前年度末から1.0ポイント上がりました。
都道府県別の処方箋1枚あたりの調剤医療費は、高知県の1万1702円が最も高く、佐賀県の8621円が最も低くなっています。
5. まとめにかえて
全国の薬局は2025年度末時点で6万3417施設で、前年度から214施設増えました。人口10万人あたりでは佐賀県が65.8施設で最も多く、沖縄県が39.6施設で最も少なくなっています。
2025年度の調剤医療費は8兆7242億円で、処方箋1枚あたりは9839円でした。窓口3割負担なら約2952円です。調剤医療費のうち約35%は後期高齢者医療が占めています。
薬局で支払う金額は、医療保険から支払われる分とあわせて医療費の一部です。領収証で自己負担の金額を確かめ、家計の医療費として記録しておきましょう。
参考資料
村岸 理美