3. 国より給料水準が高い団体は205

ラスパイレス指数は、団体ごとにも計算されています。指数が100以上、つまり国の水準以上の団体と、100未満の団体の数を見ていきます。

3.1 100未満は1583団体

2025年4月1日現在、指数が100以上の団体は205、100未満の団体は1583でした。全体の9割近くが、国の水準を下回っていることになります。

3.2 団体区分ごとの内訳

都道府県では47団体のうち17団体が100以上で、30団体が100未満でした。指定都市は20市のうち12市が100以上です。

  • 都道府県:100以上17団体、100未満30団体
  • 指定都市:100以上12市、100未満8市
  • 市:100以上144市、100未満628市
  • 町村:100以上32団体、100未満894団体
  • 特別区:23区すべてが100未満

4. ラスパイレス指数の推移

ラスパイレス指数は、年によって大きく動いてきました。1993年から2025年までの主な年の指数を並べると次のとおりです。

ラスパイレス指数は1993年の102.4から下がり、近年は99前後で推移している2/2

一般行政職のラスパイレス指数の推移(各年4月1日現在)。全地方公共団体は1993年102.4、2003年100.1、2013年106.9、2018年99.2、2023年98.8、2025年98.9。都道府県は104.0から99.7、指定都市は106.1から99.8、市は103.6から98.7、町村は96.5から96.7、特別区は106.0から97.9。2013年が高いのは国家公務員の給与が臨時特例で引き下げられていたためで、臨時特例がない場合の参考値は98.8

出所:総務省「令和7年地方公務員給与の実態」をもとにLIMO編集部作成

  • 1993年:102.4
  • 2003年:100.1
  • 2013年:106.9(参考値98.8)
  • 2018年:99.2
  • 2023年:98.8
  • 2025年:98.9

4.1 1993年は国より高かった

1993年の全地方公共団体の平均は102.4で、指定都市は106.1、特別区は106.0でした。当時は都道府県と指定都市、特別区のすべてで、指数が100以上だったのです。

4.2 2013年の106.9は国の給与削減の影響

2013年は106.9と高く出ていますが、これは国家公務員の給与が2年間の臨時特例で引き下げられていたためです。臨時特例による削減がなかったとした場合の参考値は98.8でした。

4.3 近年は99前後

2018年以降の全地方公共団体の平均は、99.2、98.8、98.9と99前後で動いています。団体区分別では、町村だけが96台にとどまっています。

地方公務員の一般行政職の給料水準は、国を100とすると2025年4月1日現在で98.9でした。町村は96.7と低く、大学卒で経験35年以上の平均給料月額は指定都市と町村で月3万9590円違います。

自分の自治体のラスパイレス指数や給料の額は、自治体が公表している給与・定員管理の資料で確かめられます。

ここからは、2026年10月9日に総務省が地方公共団体に出した通知で、給与の水準についてどのような要請があったかを見ていきます。