地方公務員にも、正規の勤務時間を超えて働いた分の時間外勤務手当、いわゆる残業代が支給されます。都道府県の職員の残業代は、どの県で多く、どのくらいの差があるのでしょうか。
総務省の「令和7年地方公務員給与の実態」には、47都道府県それぞれの職員の時間外勤務手当の月額が載っています。この記事では、事務を担う一般行政職の職員について、時間外勤務手当の多い順に都道府県を並べて比べます。
1. 【地方公務員の残業代】都道府県の一般行政職は月平均でいくらか
総務省の調査は、2025年4月1日現在の地方公務員の給与を自治体ごとにまとめたものです。都道府県別の表には、全職種と一般行政職のそれぞれについて、給料と諸手当の月額が載っています。
1.1 47都道府県の単純平均は約3万4800円
一般行政職の職員の時間外勤務手当を47都道府県で単純平均すると、月約3万4800円でした。教員や警察官なども含む全職種では約1万9500円で、一般行政職のほうが多くなっています。
1.2 時間外勤務手当の平均の見方
時間外勤務手当は、正規の勤務時間を超えて勤務した時間に応じて支給される手当です。調査の金額は職員1人当たりの平均で、時間外勤務手当の対象にならない管理職なども含めて割った数字になります。
2. 時間外勤務手当が多い都道府県と少ない都道府県
一般行政職の時間外勤務手当が多い順に、47都道府県を並べると次のとおりです。図では、このうち多い10都県と少ない5道県を取り上げています。
- 徳島県:5万2200円
- 石川県:4万7900円
- 東京都:4万7800円
- 香川県:4万5700円
- 山形県:4万4500円
- 滋賀県:4万3900円
- 愛媛県:4万3200円
- 静岡県:4万3000円
- 岡山県:4万1800円
- 愛知県:4万1100円
- 宮城県:4万200円
- 千葉県:3万9800円
- 三重県:3万8600円
- 神奈川県:3万8100円
- 鹿児島県:3万7600円
- 福岡県:3万6600円
- 埼玉県:3万6500円
- 福島県:3万5700円
- 大阪府:3万5600円
- 鳥取県:3万5400円
- 熊本県:3万5000円
- 島根県:3万4800円
- 新潟県:3万4500円
- 大分県:3万4300円
- 富山県:3万4200円
- 群馬県:3万4100円
- 高知県:3万3800円
- 奈良県:3万3600円
- 山口県:3万1900円
- 岐阜県:3万1800円
- 宮崎県:3万1700円
- 茨城県:3万1000円
- 山梨県:3万1000円
- 岩手県:3万200円
- 和歌山県:2万9600円
- 沖縄県:2万8800円
- 栃木県:2万8600円
- 長野県:2万8400円
- 兵庫県:2万7900円
- 京都府:2万7800円
- 青森県:2万7300円
- 福井県:2万7300円
- 秋田県:2万5700円
- 長崎県:2万4800円
- 佐賀県:2万3800円
- 北海道:2万3700円
- 広島県:2万3000円
2.1 1位は徳島県の5万2200円
一般行政職の時間外勤務手当がもっとも多いのは徳島県の月5万2200円で、石川県の4万7900円、東京都の4万7800円が続きます。上位には香川県や愛媛県など、四国の3県が入りました。
2.2 もっとも少ないのは広島県の2万3000円
もっとも少ないのは広島県の月2万3000円で、北海道の2万3700円、佐賀県の2万3800円が続きます。大都市を抱える県でも、時間外勤務手当が多いとは限らないのです。