3. 年税額が12万円で4期に等分なら、還元率0.5%は年220円の持ち出し、1.0%は年380円のプラス
ここからは、年税額を4期に等分する前提で、年間の損益を試算します。実際の期ごとの金額は、納税通知書で確かめてください。
年税額が12万円なら、1期は3万円で、システム利用料は1回205円、年間では820円です。還元率が0.5%のカードなら、1回のポイントは150円で、手数料の205円との差は55円の持ち出し、年間では220円の持ち出しになります。
還元率が1.0%のカードなら、1回のポイントは300円で、手数料の205円との差は95円のプラス、年間では380円のプラスです。還元率は、カードごとに違うため、0.5%と1.0%は、この試算のための仮の値です。
固定資産税をカード払いにすると年間でいくら得か損か?年税額別に、還元率0.5%と1.0%のときの手数料との差を試算して確認3/3
出所:地方税共同機構「ご利用可能なお支払い方法」の表を基にLIMO編集部作成(年間の金額と差は編集部が計算)
3.1 【固定資産税をカード払いにすると年間でいくら得か損か?年税額別に、還元率0.5%と1.0%のときの手数料との差を試算して確認】
- 年税額が8万円(期ごとに2万円):年間のシステム利用料は492円で、0.5%なら-92円、1.0%なら+308円です。
- 年税額が12万円(期ごとに3万円):年間のシステム利用料は820円で、0.5%なら-220円、1.0%なら+380円です。
- 年税額が16万円(期ごとに4万円):年間のシステム利用料は1152円で、0.5%なら-352円、1.0%なら+448円です。
- 年税額が20万円(期ごとに5万円):年間のシステム利用料は1480円で、0.5%なら-480円、1.0%なら+520円です。
ただし、ポイントの付き方は、カード会社の規約で変わります。この試算は、納付額にポイントが一律に付く仮定のため、お持ちのカードの条件は、カード会社の案内で確かめてください。
4. 【編集者の視点】
手数料は、1回ごとの金額だけを見ると小さく感じます。ただし、固定資産税・都市計画税は年に4回払うため、年間では4回分がかかります。
納付額が区分の境目をわずかに超えるだけで、損益分岐の還元率が大きく変わります。納税通知書の期ごとの金額を見て、ご自身のカードの還元率と比べてから決めると、納得しやすくなります。
5. まとめ
令和8年度の固定資産税・都市計画税(東京23区内)の納期限は、第3期が12月28日(月)、第4期が令和9年3月1日(月)です。クレジットカードで払うと、納付手続きの1回ごとにシステム利用料がかかり、納付額が3万円までなら205円です。
1期の納付額が3万円なら、損益分岐の還元率は約0.68%です。年税額が12万円で4期に等分なら、還元率0.5%のカードは年220円の持ち出し、1.0%のカードは年380円のプラスになる計算です(編集部の試算)。
この記事の数字は、東京23区内の固定資産税・都市計画税の場合です。他の自治体の運用や、5万円を超える納付額の税込のシステム利用料は、確認できていません。
6. 分割払いとリボ払いは、システム利用料のほかにカード会社の手数料がかかる場合がある
東京都主税局によると、クレジットカード納付の支払い方法は、一括払い、分割払い、リボ払いから選べます。分割払いは、3回、5回、6回、10回、12回から選べます。
分割払いやリボ払いにすると、税額に応じたシステム利用料に加えて、各カード会社が定める手数料がかかる場合があります。この記事の損益分岐は、一括払いの場合の計算で、分割払いやリボ払いには当てはまりません。
7. 家族名義の納付書も、カード名義人が手続きすれば払える:納期限を過ぎても手続きはできる
東京都主税局は、家族名義の都税でも、カード名義人が手続きをすれば、クレジットカードで納付できると案内しています。
納期限を過ぎた納付書でも、支払いの手続きはできます。ただし、納付書の発行から3年が経過した納付書は使えません。法令にもとづく延滞金が出た場合は、後日、延滞金だけの納付書が送られます。