4. こどもや入院中などは対象外。国は対象の薬の一覧などを公表する

厚生労働省の資料では、必要な医療を受けられるようにする観点から、別に負担を求めない場合が示されています。

4.1 こども、がんや指定難病の治療、入院中などは負担がかからない

別に負担がかからない主な場合は、次のとおりです。

  • 18歳に達する日以後の最初の3月31日までのこども
  • 生活保護を受けている人が医療扶助を受ける場合
  • がん、または指定難病に関連する治療(※当該疾患と直接関連のない症状に対する処方については、原則として新たな負担の対象となります)
  • 入院中の使用(退院するときに処方される薬を含む)
  • 処置・手術・検査にともなう14日分までの使用
  • 年間を通じて長く使うことが医療上必要と医師が認めた場合
  • 市販薬では対応していない効能・効果で使う場合

たとえば一部の抗アレルギー薬について、市販薬としての効能が花粉などによる鼻のアレルギー症状に限定されている場合、処方薬として蕁麻疹など『市販薬にない効能・効果』の治療に用いるときは、新たな負担の対象外となります。

4.2 国は対象の薬の一覧や患者向けの説明資料をつくり、周知する

とりまとめ案では、医療現場の判断を助けるため、国が対象となる薬の一覧や、負担の対象外となる病名の一覧などを作成・公表するとしています。患者・国民向けの広報資材もつくり、実施までに制度を周知するとしています。

また、制度の実施後には、受診のしかたへの影響などを検証し、必要な見直しを行うとしています。

こども、がんや指定難病の治療、入院中などは、別の負担がかかりません。4/4

別の負担がかからない主な場合

出所:厚生労働省「OTC類似薬の保険給付の見直しの実施について」をもとにLIMO編集部作成

5. まとめにかえて

2027年3月から、市販薬と成分が同じ処方薬(OTC類似薬)を使うときは、薬剤費の4分の1を保険とは別に負担します。対象は77成分・1042品目で、3割負担の場合、抗アレルギー薬30日分の負担は540円から790円になります。

一方で、こどもや入院中の人、がんや指定難病の治療、長く使うことが医療上必要と医師が認めた場合などは、別の負担がかかりません。

国は、対象となる薬の一覧を作成・公表するとしています。お薬手帳で薬の名前を確認し、気になる場合は、医師や薬剤師に相談してみてください。

参考資料

村岸 理美