4. 予防接種の自己負担免除は「接種の前」に手続きする市区町村がある

自己負担の免除を受ける方法は市区町村ごとに違います。岡山市の案内では、接種より前の手続きが条件になっています。

4.1 岡山市は無料券の事前申請が必要で、接種後は交付できない

岡山市は、市民税非課税世帯や生活保護世帯等の人に、事前申請で助成券・無料券を発行するとしています。接種時には必ず助成券または無料券を医療機関に提出するよう求め、接種後の交付はできないと注意を呼びかけています。

無料券の申請期間は2026年9月30日から2027年1月29日までで、申請から交付までは2週間から3週間程度かかると案内されています。

4.2 申請は窓口のほか電話やオンラインでもできる

岡山市の無料券は、オンラインのほか電話や窓口でも申請できます。窓口での申請先には、各福祉事務所や保健所感染症対策課が挙げられています。

4.3 接種日に間に合うように逆算して申請する

交付までに2週間以上かかる場合があるため、接種を予約する前に無料券の申請を済ませておくと安心です。接種期間の終わりが近づくと、申請期限にも注意が必要になります。

5. インフルエンザ定期接種の対象年齢は接種日時点で判断する

定期接種の対象になるかどうかは、年齢で決まります。市区町村の案内では、接種を受ける日の年齢で判断するとされています。

5.1 接種日に65歳以上なら対象

岡山市は、接種日時点で65歳以上の人を対象としています。杉並区も、接種日時点に区内に住んでいて65歳以上(昭和37年1月1日以前生まれ)の人を対象としています。

5.2 60歳から64歳は身体障害者手帳1級相当が目安

60歳から64歳で心臓・腎臓・呼吸器・免疫の機能に障害がある人について、杉並区と岡山市はいずれも身体障害者手帳1級相当を目安として案内しています。

6. 高齢者の定期接種は新型コロナウイルス感染症も対象

予防接種法施行令では、新型コロナウイルス感染症の定期接種の対象も、65歳以上の人と、60歳以上65歳未満で同じ機能の障害がある人とされています。

岡山市は、新型コロナウイルス感染症の定期接種についても、生活保護世帯の自己負担を無料券で無料にしています。インフルエンザとあわせて、自分の住む市区町村の扱いを確かめておきましょう。

7. まとめ

65歳以上の高齢者のインフルエンザ予防接種は、予防接種法にもとづく定期接種です。予防接種法は経済的理由で費用を負担できないと認めるときは実費を徴収しないとしており、岡山市は生活保護世帯の自己負担を無料、杉並区は生活保護受給中の人の費用を免除しています。

岡山市のように接種の前に無料券の申請が必要な市区町村もあります。接種を予約する前に、住んでいる市区町村の担当窓口で手続きを確認しておきましょう。

参考資料

鶴田 綾