年の瀬が近づき、来年の家計の計画を考え始める時期になりました。同じ年代の世帯がどれくらいの年収で暮らしているのか、気になる人もいるかもしれません。

総務省が2026年8月28日に公表した「令和6年全国家計構造調査」の所得に関する結果では、世帯主の年齢階級ごとの年間収入が、5年前の2019年の調査と並べて示されています。

この記事では、世帯主の年齢階級別に見た世帯年収と、5年間でどの年代の世帯年収が増えたのかを確認します。

1. 世帯主の年齢階級別の世帯年収、最も多いのは50歳代の778.7万円

全国家計構造調査は、世帯の所得や資産を全国的に把握するために5年ごとに行われる調査です。まず、総世帯の世帯年収を世帯主の年齢階級別に見ていきます。

1.1 全国家計構造調査の年間収入は、前年11月から当年10月までの税込みの収入

この調査の年間収入は、2024年の場合、2023年11月から2024年10月までの1年間の税込みの収入です。勤め先からの収入のほか、事業・内職収入や公的年金・恩給給付なども含まれます。

1.2 世帯年収は50歳代をピークに、60歳代から少なくなる

総世帯の年間収入を世帯主の年齢階級別に見ると、30歳未満は460.2万円で、40歳代の754.5万円まで年齢が上がるにつれて多くなります。最も多いのは50歳代の778.7万円で、60歳代からは少なくなります。

  • 30歳未満:460.2万円
  • 30歳代:633.7万円
  • 40歳代:754.5万円
  • 50歳代:778.7万円
  • 60歳代:612.4万円
  • 70歳代:459.9万円
  • 80歳以上:366.1万円

この総世帯の数字には単身世帯も含まれます。平均世帯人員は30歳未満が1.33人、40歳代が2.76人と、年齢階級によって世帯の人数が違う点に注意が必要です。

2. 2019年と比べた世帯年収、30歳未満の世帯は19.0%増の460.2万円

次に、2019年の調査と比べて、どの年代の世帯年収が増えたかを見ていきます。

2.1 80歳以上を除くすべての年齢階級で世帯年収が増えた

2019年と比べると、80歳以上を除くすべての年齢階級で年間収入が増えました。増加率が最も大きいのは30歳未満の19.0%で、386.7万円から460.2万円になっています。

  • 30歳未満:386.7万円→460.2万円(19.0%増)
  • 30歳代:575.0万円→633.7万円(10.2%増)
  • 40歳代:667.7万円→754.5万円(13.0%増)
  • 50歳代:747.8万円→778.7万円(4.1%増)
  • 60歳代:572.2万円→612.4万円(7.0%増)
  • 70歳代:449.0万円→459.9万円(2.4%増)
  • 80歳以上:369.0万円→366.1万円(0.8%減)

2.2 80歳以上の世帯は366.1万円で、2019年の369.0万円を下回った

80歳以上の世帯だけは、年間収入が369.0万円から366.1万円へと0.8%減りました。50歳代の増加率は4.1%で、30歳代や40歳代より小さくなっています。

世帯主の年齢階級別の世帯年収は50歳代の778.7万円が最も多く、5年間の伸びは30歳未満の世帯が19.0%で最も大きくなりました。

同じ年代と比べるときは、源泉徴収票の「支払金額」や年金の源泉徴収票など、世帯全員の税込みの収入を書き出して合計すると、比較の土台になる数字がそろいます。

ここからは、二人以上の世帯の年齢階級別の世帯年収と、年代ごとの収入の中身、金融資産の5年間の変化を見ていきます。