共働きなのに家事や育児は平等ではなく私ばかり…多くの妻がそのことにモヤモヤしています。それなのに夫側が「忙しいし、やり方もわからない」などいつまでたっても他人事では、夫婦仲がよくなるわけがありません。しかし、中には小さなきっかけで協力を得られる場合もあるようです。それはいったいどんなことなのでしょうか。

知らないことはやりようがない

よく「旦那育て」という言葉を耳にします。今さら大きな大人を育てるなんて…ときちんと教育しておいてくれなかった義母を恨めしく思いがちですが、夫側からしたら「やる機会がなかったのだから知らなくて当然」と思っているかもしれません。
それでは、そんな夫には何から始めたらよいのでしょうか。

・「実家暮らししかしたことのなかった夫は、週に一度しかない資源ごみの日を知りませんでした。『この日を逃すと一週間ごみが溜まってしまう』と教えると、驚いていたのでそこからか…と思いました」

・「子供の着替えを頼んだら下着を着せずに裏起毛の服を地肌に着せていました。『一枚で温かそうだったから』といわれたので、下着の意味や子供の肌のデリケートさなど説明しました」

・「お風呂掃除は浴槽の中を洗うだけではない、ということを気づかせるのに3年かかりました」

知ったからといって即できるわけではないようですが、経験したことがないからおかしなことをしてしまうのだ、と考えてあげればこちらも心の余裕がでてきそうです。

小さな係でも受け持つことで当事者意識が生まれる

それでは、まっさらな状態の夫をどのようにしたら成長させることができるのでしょうか。

・「我が家では段ボールのゴミ出しを夫の係にしました。他の資源の分別はわからかないとのことだったので、とりあえず段ボールに関しては自分で曜日を覚え、まとめられるようにレクチャーしました。最初の頃は出し忘れて山のようにたまってしまうこともありましたが、子供たちが異様に段ボール工作をしていることでようやく気付いた夫。私の目をつむるスキルもあがりました(笑)」

・「麦茶のポットと子供の水筒を夜洗う係を夫にお願いしました。リュックから取り出すのも、麦茶パックの買い足しも夫の仕事にしたことにより、『在庫が切れる前に買い足しをすること、前の日に出し忘れると出発前にバタバタ困ること』をようやく知ったようです」

本当に小さなことですが「妻がしている作業は単発の仕事ではなかった」ということに気がつき、家事が地続きであることを知るきっかけになったのではないでしょうか。

お礼や賛美はモチベーションが上がる