たくさんの出会いに課金してしまう方は、たくさん会えば1人ぐらい、ありのままの私をそのまま受け入れてくれる人に出会えると思っています。

人の好みはそれぞれですから、そういう「たくさん出会う」という戦略もありだと思います。お酒を飲みすぎる人は苦手という人もいますが、一緒に飲める相手を探している人にとってはいいパートナー候補でしょう。オタク趣味もぽっちゃり体型も、探し方によってはその個性を好意的に受け入れてくれる方は見つかると思います。

しかし、ニーズのない特徴を個性と呼ぶでしょうか?

婚活をしてきているはずなのに、ぼさぼさの眉毛、ほぼノーメイクで袖口や襟元からヒートテックなどのあったかインナーが見える女性とは毎年お会いします。毛玉付きニット、タイツが伸びてダルダルという方もおりますね。

公務員、金融機関の内勤、医療機関、教育機関など堅いところにお勤めの方が多いのですが、職場では容姿について指摘はされないそうです。でも、婚活では女にカウントされません。人間の雌というだけ。わかりやすい言葉でいえばブスなのです。

20代ならばたくさん出会えば、地味でも「素朴な子だな」と好印象を持つ男性はいるかもしれませんが、30代を超えれば難しいでしょう。ブスにブスとは注意しませんよね。自分で気付いて身だしなみは改善してください。

服装・メイクのレベルアップは一番即効性があり、1カ月程度で簡単に変えることができますので是非やってみて欲しいです。

自分はどれだけの人なのか向き合えないと結婚は無理

一方で、なかなか一朝一夕で変えにくい「婚活でニーズのない特徴」もあります。例えば、実家依存とか汚部屋とか金遣いが荒いなど。

相手に注文を付けるのは簡単です。自分がどれだけの人間なのか、自分と向き合うことは非常に勇気がいることです。お金を出して婚活をした気分になる前に、0円でできる自分と向き合うことを避けないでください。

田中 菊乃