4. 乗り換えの費用は?ウェブなら転出無料

料金を見直す方法には、同じ会社で別のプランに変える方法と、他の携帯会社に乗り換える方法があります。総務省の携帯電話ポータルサイトによると、乗り換えにかかる費用は以前と比べて安くなっています。

電話番号を変えずに乗り換える手続き(MNP)の転出手数料は、ウェブサイトでの申し込みなら無料です。電話や店舗での申し込みでは、1100円以下の手数料がかかる場合があります。2019年10月以降の主要携帯会社などの新しい料金プランでは、違約金のルール上の上限は1100円で、違約金の設定がないプランも多くあります。

5. 乗り換え前の確認は?割引と端末代

乗り換えで料金が下がるかどうかは、携帯電話の料金だけで決まるわけではありません。総務省は、乗り換えの注意点として次のような点を挙げています。

乗り換える前に確かめておきたい主な点です。5/6

乗り換える前に確かめておきたい点

出所:総務省「携帯電話ポータルサイト ③乗換えのチェックポイントは?」をもとにLIMO編集部作成

家族割や、自宅のインターネット回線とのセット割引を受けている場合は、乗り換えで割引の条件が外れ、ほかの料金が上がることがあります。スマートフォン本体を分割払いで買っている場合は、乗り換えても支払いは続きます。携帯会社のポイントが解約と同時に失効する場合もあります。

また、総務省は乗り換え先のチェックポイントとして、サポートが店舗かオンラインか、問い合わせが電話かチャットかなども挙げています。困ったときに店頭で相談したい人にとっては、料金だけでなく、サポートの受け方も大切な選び方の基準になります。

6. FPの検証:明細を一緒に見ることから

モデルケースの月8500円は、70歳以上の世帯の平均より月約1700円、年約2万円多い計算でした。ただ、この差が「見直せる額」かどうかは、データ使用量や通話の回数、割引の条件を確かめてみないと分かりません。

スマホ代を見直すときに、明細で確かめておきたいことです。6/6

スマホ代を見直すときに確かめたいこと

出所:総務省「携帯電話ポータルサイト ①料金プランを見直してみよう!」、総務省「携帯電話ポータルサイト ③乗換えのチェックポイントは?」をもとにLIMO編集部作成

まずは、マイページや請求書で、夫婦それぞれの毎月のデータ使用量と、契約しているオプションを書き出してみましょう。使っていないオプションを外すだけでも、料金が下がることがあります。

マイページの操作に慣れていない場合は、家族と一緒に画面を見ながら確かめたり、契約している携帯会社の店頭や電話で相談したりする方法もあります。年金生活では毎月の固定費が家計に長く影響するため、一度確かめておくと安心です。

7. まとめ

総務省の家計調査(2025年)によると、二人以上の世帯の携帯電話通信料は、世帯主が70歳以上の世帯で年8万1366円、月にすると約6800円でした。モデルケースの夫婦2台で月8500円は、この平均より月約1700円多い計算です。

ただし、平均より高いことがそのまま払いすぎを意味するわけではありません。総務省が示すように、まずはデータ使用量や通話、オプションを確かめ、自分たちの使い方に合ったプランかどうかを見直すところから始めましょう。乗り換える場合は、割引の条件や端末代の残り、サポートの受け方も確かめておくと安心です。

※本記事は情報提供を目的としています。ケースは総務省の資料をもとに設定した試算例で、試算は一定の前提に基づく概算です。料金プランや手数料は携帯会社ごとに異なり、変更されることがあります。最新の条件は、契約している携帯会社や乗り換え先にご確認ください。

参考資料

青木 里美