「夫婦2人のスマホ代が、毎月8500円ほどかかっている。年金暮らしになって、この金額が妥当なのか気になってきた」。そう考えている方もいるかもしれません。
スマートフォンは、家族との連絡や買い物、地図の確認など、毎日の暮らしに欠かせない道具になりました。ただ、料金を考えるうえで見落としやすい点が3つあります。同じ年代の世帯がいくら払っているかという目安があること。料金を見直す前に、まず自分のデータ使用量を確かめる必要があること。そして、乗り換えには手数料や割引の条件など、確かめておきたい点があること。
ここでは、70代の夫婦が2台のスマートフォンで月8500円を払っているケースをモデルに、総務省の家計調査と携帯電話ポータルサイトをもとに、この3つを確かめます。
※編集部:本記事のケースは、総務省の資料をもとに設定した試算例です。
1. 70歳以上のスマホ代は?月約6800円
まずは、年代ごとの目安からみていきましょう。
総務省の家計調査(2025年、二人以上の世帯)によると、1世帯当たりの「携帯電話通信料」は年間10万8814円、月にすると約9100円でした。世帯主の年齢別にみると、次のとおりです。
- 【50〜59歳】年14万2277円(月約1万1900円)
- 【60〜69歳】年11万1291円(月約9300円)
- 【70歳以上】年8万1366円(月約6800円)
※月額は年額を12で割った概算です。家計調査の「携帯電話通信料」は通信の料金で、スマートフォン本体の代金(携帯電話機)は含みません。1世帯当たりの金額で、世帯の人数や持っている台数は世帯ごとに異なります。
携帯電話通信料は50代の世帯がもっとも多く、60代、70歳以上と年代が上がるにつれて少なくなっています。
2. 月8500円は高い?平均より月約1700円多い
では、モデルケースの月8500円は、70歳以上の世帯の平均と比べてどうでしょうか。
- 【モデルケース】夫婦2台で月8500円
- 【70歳以上の世帯の平均】月約6800円(年8万1366円÷12)
- 【差】月約1700円、年にすると約2万円
※試算の前提:家計調査の70歳以上の世帯(二人以上の世帯)の年額を12で割った月約6781円と比べています。平均の世帯人員は2.34人で、世帯によって台数や使い方は異なります。
ただし、平均より高いからといって、払いすぎとは限りません。家族とよく電話をする、動画を見るなど、使い方によって必要なプランは変わります。大切なのは、平均との差そのものより、今のプランが自分たちの使い方に合っているかどうかです。
3. 見直しの第一歩は?データ使用量の確認
総務省の携帯電話ポータルサイトは、料金プランを見直す手順として、次の3つのステップを示しています。
最初のステップは、契約している携帯会社のマイページで、毎月のデータ通信量、通話の明細、契約しているオプションを確かめることです。総務省は、契約しているプランのデータ通信量に対して使用量が少ない場合や、よく通話するのに通話かけ放題のプランに入っていない場合などは、見直しで安くなる例として挙げています。
また、テレビCMなどでは、さまざまな割引がすべて適用された「最安値」が表示されている場合が多いことにも注意が必要だとしています。
ここからは、携帯会社を乗り換えるときの費用と、乗り換える前に確かめておきたい点をみていきます。