「そろそろ車を買い替えたい。軽自動車にするか、家族で出かけやすいSUVにするか。毎年かかるお金はどれくらい違うのだろう」。そう考えている方もいるかもしれません。
車の維持費にはさまざまな費用がありますが、見落としやすい点が3つあります。税金は車の種類や排気量で決まり、毎年かかること。車検のたびに、重量税と自賠責保険料がまとめてかかること。そして、自賠責保険料が2026年11月から引き上げられること。
ここでは、軽自動車、排気量1.5リットル以下のコンパクトカー、排気量2リットル以下のSUVをモデルに、税金と車検のたびに払う法定の費用を、総務省・国土交通省・金融庁の資料で確かめます。
※編集部:本記事のケースは、総務省・国土交通省・金融庁などの資料をもとに設定した試算例です。
1. 税金はいくら?軽は年1万800円
まずは、毎年かかる税金からみていきましょう。
4月1日時点で車を持っている人には、毎年、自家用の乗用車なら自動車税、軽自動車なら軽自動車税がかかります。2019年10月1日から「自動車税(種別割)」「軽自動車税(種別割)」と呼ばれていた税は、自動車の取得時にかかる環境性能割が2026年3月31日で廃止されたことにあわせて、2026年4月1日から「自動車税」「軽自動車税」という名称に変わりました(兵庫県「令和8(2026)年4月1日、自動車の税が大きく変わりました」)。
2019年10月1日以後に初めて登録された自家用の乗用車の場合、税額は排気量で決まります(総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」)。モデルケースの3台は次のとおりです。
- 【軽自動車(自家用乗用)】年1万800円
- 【コンパクトカー(1リットル超1.5リットル以下)】年3万500円
- 【SUV(1.5リットル超2リットル以下)】年3万6000円
自家用の乗用車にかかる毎年の税額です(2019年10月1日以後に初めて登録した車、軽自動車は2015年4月1日以後に初めて検査を受けた車)。1/6
出所:総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」、総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」をもとにLIMO編集部作成
※電気自動車などの一部の車には、税率を軽くする特例があります。ここでは特例を受けない車で計算しています。
軽自動車とSUVでは、税金だけで年2万5200円の差があります。
2. 車検ごとには?重量税と自賠責
次に、車検のたびにまとめて払う費用です。自家用の乗用車は、新車の後は2年ごとに車検を受けます。そのたびに、自動車重量税と自賠責保険料(自動車損害賠償責任保険)を払います。
自動車重量税は、車両の重さと、初めて登録してからの年数などで決まります。自賠責保険料は、金融庁の審議会での答申を受けて、2026年11月から全車種平均で6.2%引き上げられます(金融庁「第152回・第153回自動車損害賠償責任保険審議会の開催結果について」)。
- 【軽自動車】重量税6600円、自賠責保険料1万8660円(引き上げ前は1万7540円)
- 【コンパクトカー(車両重量1トン超1.5トン以下)】重量税2万4600円、自賠責保険料1万8560円(同1万7650円)
- 【SUV(車両重量1.5トン超2トン以下)】重量税3万2800円、自賠責保険料1万8560円(同1万7650円)
2年ごとの車検でかかる自動車重量税と自賠責保険料(24か月契約)です。2/6
出所:国土交通省「自動車重量税額について」、金融庁「第152回・第153回自動車損害賠償責任保険審議会の開催結果について」をもとにLIMO編集部作成
※試算の前提:重量税は、エコカー減税の対象外で、初めて登録してから13年未満の車が継続検査を受ける場合の2年分です。自賠責保険料は離島以外(沖縄県を除く)の24か月契約で、引き上げ後の基準料率です。
3. 年にならすと?軽とSUVで約3.8万円差
税金と、車検ごとに払う重量税・自賠責保険料を1年あたりにならして合計しました。
- 【軽自動車】年2万3430円(月約1950円)
- 【コンパクトカー】年5万2080円(月約4340円)
- 【SUV】年6万1680円(月約5140円)
※試算の前提:重量税と自賠責保険料は2年分を2で割っています。ガソリン代、任意保険料、駐車場代、車検の整備費用などは含みません。
税金と車検の法定費用だけで、軽自動車とSUVでは年約3万8000円の差がつく計算です。実際の維持費は、ここにガソリン代などが加わります。
ここからは、金額が決まっていない費用と、税金を払う時期を確かめます。