やっぱり日本株より世界株のほうが有望。なぜそう言えるのか?

今回も最初に断っておきますが、筆者は日本株(個別銘柄)に投資しており、日本企業の将来性に期待をしている一員です。決して日本株がダメと言っているわけではありません。また、直近は世界的に株価が堅調だから相場観を話そうとしているわけでもありません。

しかしながら、本稿では、あくまで相対的に判断して日本株より世界株の方が有望である、という考え方をお伝えしたいと思います。

各国GDPトップ10を俯瞰する

図表1は、GDP(国内総生産)が大きい国順に、20年前と現在(2018年)のランキングとシェアを抽出したものです。

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図表1:GDP(国内総生産)ランキング・シェア

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出典:GLOBAL NOTE

このデータよれば、過去20年間でGDP総額とシェア1位をずっと維持しているのが米国です。次いで20年前はイタリアの後塵を拝していた中国が急伸し、足元では金額でもシェアでも2位に上がってきています。日本のランキングは2位から3位に後退し、金額ベースでは中国に追いつくには差が拡大し、ドイツにやや追い上げられている感があります。

米国の世界経済におけるシェアは4割弱をキープしており、中国の減速が伝えられている中、盤石であることは否めないでしょう。加えて欧州勢もあまり目立ちませんが、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア4か国合計のGDPは約1300兆円と日本の2.3倍あり(20年前は1.7倍)、同地域が低成長・低金利というイメージとは裏腹に、着実に経済を伸ばしてきているのがわかります。

もちろんこれから20年、30年というスパンで考えると、米国、中国、欧州の地位が変わる可能性もありますので、日本がずっと劣後していくという予想が正しいかどうかはわかりませんが、ここ20年の年間平均GDP成長率が1%前後という状況では、彼らを追い越すことは難しいと思われます。

もちろん、株価とマクロ経済の関係性は必ずしも正比例するわけではありませんが、投資対象として考えた場合は米国を中心とする先進国にカネが集まるのは必然ではないでしょうか。加えて、ITやFintech、MaaSといった概念がいち早く出てくるのは米国です。

各国の株式市場を俯瞰する

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太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。