4. 給料から家賃と貯蓄を自動で仕分ける流れ(例)

ここでは、給料日が25日の会社員が、ネット銀行の定額自動入金と定額自動振込を組み合わせる場合の例を見てみます。

4.1 ステップ1:給料が受取口座に振り込まれる

毎月25日に、勤務先から給料受取口座(A銀行)に給料が振り込まれます。

4.2 ステップ2:定額自動入金で生活費と貯蓄分を移す

引落日を27日にした定額自動入金で、A銀行から生活費と貯蓄分(例:15万円)を引き落とし、4営業日後にネット銀行の口座へ入金されます。

ATMを回る必要はなく、手数料無料のサービスを選べば、移すための費用もかかりません。

4.3 ステップ3:家賃を定額自動振込で振り込む

ネット銀行に入金された後の日付に定額自動振込を設定し、家賃(例:7万円)を大家さんの口座に振り込みます。

無料回数の範囲内であれば、振込手数料はかかりません。

4.4 ステップ4:残りを貯蓄用と生活費用に分ける

残りの8万円は、ネット銀行の目的別口座などの機能を使って、貯蓄用と生活費用に分けて管理する方法もあります。

一度設定してしまえば、毎月ATMに立ち寄らなくても、お金がそれぞれの口座に届く流れをつくれます。

5. 設定するときに注意したいこと

自動で移す仕組みは便利な一方で、日付の組み合わせや残高の管理を誤ると、支払いに間に合わないことがあります。

引き落としから入金まで「4営業日」のずれがある3/3

引き落としから入金まで「4営業日」のずれがある

出所:ソニー銀行「おまかせ入金サービス」、PayPay銀行「定額自動入金サービス」をもとにLIMO編集部作成

5.1 引き落としから入金まで4営業日かかる

定額自動入金は、引き落とされた当日に入金されるわけではなく、多くのサービスで入金は引落日の4営業日後です。

たとえば2026年11月27日(金)に引き落とされた場合、入金は土日をはさんだ12月3日(木)になります。

ソニー銀行やPayPay銀行では、引き落としから入金までの間はどちらの口座の残高にも反映されないとされています。

家賃やカードの引落日が入金日より前にあると間に合わないため、日付には余裕を持たせて組み合わせましょう。

5.2 初回の引き落としまでに時間がかかる

申し込んでから最初の引き落としまでには、銀行ごとに決められた期間がかかります。

たとえばソニー銀行は初回の引落日の8営業日前まで、PayPay銀行は引落日の7営業日前の前日までに申し込みが必要です。

最初の1〜2カ月は、これまでどおりの方法と並行して、入金を確認しながら切り替えると安心です。

5.3 給料口座の残高不足が続くと解約されることも

引落日に給料口座の残高が足りないと、その月は入金されません。

PayPay銀行やソニー銀行では3回、auじぶん銀行では2回続けて引き落とせないと、契約が解約されたり休止されたりする扱いがあります。

給料日の前に引落日を設定していないか、ほかの引き落としで残高が足りなくならないかを確認しておきましょう。

5.4 ネットバンキングの安全対策も確認する

自動で移す設定には、ネットバンキングやアプリの利用が必要です。

ログインには銀行の公式サイトや公式アプリを使い、メールやSMSのリンクからはログインしない、追加の認証を設定するなど、基本的な対策を確認してから使い始めることが大切です。

6. まとめ:まずは給料口座とお金の行き先を書き出してみよう

口座を目的ごとに分けて管理している人にとって、毎月ATMで現金を移す作業は、時間や手間、防犯面の負担になりがちです。

自分名義の口座の間なら定額自動入金、他人名義の口座への支払いなら定額自動振込を使うことで、ATMに行かずにお金を仕分ける流れをつくれます。

手数料や引落日、入金までの日数は銀行ごとに異なるため、まずは給料口座と毎月のお金の行き先、支払いの日付を書き出し、自分の口座に合うサービスがあるかを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

和田 直子