2. 【30点近いアイテムを重ねて】娘役メイクに使ったコスメ一覧
驚かされるのは、使っているアイテムの多さです。動画の画面には、使用したコスメや道具の名前が1つずつ表示されており、その数は30点近くにのぼります。
この点に、筆者は本当に驚くと共に、だからこそ、女性らしい華やかさ・可憐さが強調され、遠くの客席からでも表情がくっきり見えるようになるのだな、と感心しました。
女性が日常的に行うメイクと圧倒的に異なる点は、きっとここなのでしょう。
まずは、ベース作りに使ったアイテムから見ていきましょう。
- プリマヴィスタ「スキンプロテクトベース 皮脂くずれ防止 超オイリー肌用」
- 三善「グリースペイント H2」
- ロージーローザ「バリュースポンジN ウェッジ型タイプ」
- 三善「グリースペイント 4」
- Dior「バックステージ ロージー グロウ スティック」
キャプションによると、Diorのスティックは三善の「スティックファンデーション ピーチ3」の代わりに使ったもので、三善のアイテムでも大丈夫とのことです。
ドーランの上には、パウダーやフェースケーキを重ねて肌を仕上げていきます。
- チャコット「フィニッシングパウダー クリア」
- 資生堂「パウダーパフ 123」
- 三善「フェースケーキ アンバーローズ」
- 三善「板刷毛(黒)」
- 三善「スポンジパフ」
- メイクアップフォーエバー「アーティストフェイスカラー」ビビッドなピンク系チーク(こちら廃盤のアイテムとのことです)
パフや刷毛、スポンジもアイテムごとに使い分けているところに、仕上がりへのこだわりが表れていますね。
目元には、色や質感の違うアイテムを何層にも重ねていきます。
- チャコット「マルチカラーバリエーション MA23」
- ロムアンド「ベターザンパレット 07 ベリーフクシアガーデン」
- KATE「コンクジェルアイライナーWP BK-1」
- ラブ・ライナー「オールラッシュマスク ロング&セパレート」
- MAC「スモール アイシャドウ スケッチ」
- 三善「アイラッシュ S-62」
- KOJI「つけまつげ 11-09」
つけまつげは上のまつげと下のまつげ、2種類を使用。眉はペンシルを3本使い分けて描いています。
ここまで使い分けるからこそ、あのタカラジェンヌメイクの立体感が生まれるのかもしれません。
- プリマラッシュ「220」
- レブロン「ダズル アイシャドウ 002 サンセットブリック」
- 三善「メークアップペンシル アイブロウ ブラウンC」
- 三善「メークアップペンシル アイブロウ ブラウンA」
- 三善「メークアップペンシル アイブロウ ブラック」
ブラウンの色味が違うペンシルを重ねることで、自然でいて舞台映えする眉に仕上がるのでしょう。細部まで手を抜かない、繊細な工程です。
最後は、顔の印象を決めるリップです。
- Dior「バックステージ グロウ マキシマイザー パレット 002」
- レブロン「スーパー ラストラス リップスティック 117 ラブ ザット レッド」
- ジルスチュアート「クリスタルブルーム リップブーケ セラム 02」
真っ赤な口紅にリップセラムを重ねれば、つややかで華やかな口元の完成です。
ベースだけでも下地、2色のドーラン、スティック、パウダー、フェースケーキと何層にも重ね、目元や眉もアイテムを使い分けて丁寧に仕上げていく。動画は短くても、1つ1つの工程に時間と手間がかかっていることがよくわかります。
コメント欄では
「すっぴん可愛過ぎる」
「白ドーラン塗ってるのになんでこんなに均一な肌に仕上がるの…?と思ったけど、最初のすっぴん見れば不思議じゃないよね。土台からめっちゃ綺麗。」
「素敵すぎてもっとゆっくり見たくなっちゃいました」
など、すっぴんの可愛らしさと、変身ぶりの美しさに驚く声がたくさん寄せられていましたよ。
舞台の上で輝くタカラジェンヌの顔は、こうした丁寧な積み重ねから生まれているのですね。
3. 著者のコメント
ふだんここまでしっかりと舞台用に作られたメイクを見たことが無いので、とても新鮮でした。
なにより、30点近いアイテムを使い分け、「3時間の大汗舞台に耐えられる」ベースまで作り込む丁寧さは、さすが元タカラジェンヌ。
舞台メイクはなかなかしないですが(笑)、普段のメイクでも、パフや刷毛を使い分ける工夫は取り入れてみたいと感じました。
4. 「仕上用化粧品」の出荷額は約2811億円
ファンデーションや口紅、アイメークアップなど、メイクに使う化粧品は、国の統計で「仕上用化粧品」に分類されています。
経済産業省「経済産業省生産動態統計 2025年年報」によると、2025年の仕上用化粧品の出荷(販売)金額は約2811億円でした。前年の約2872億円から約2.1%減っています。
化粧品全体の出荷金額は約1兆3907億円で、前年より約1.2%増えており、仕上用化粧品はそのうち約2割を占めています。
品目別に見ると、最も大きいのはファンデーションの約861億円で、前年より約2.9%増えました。一方、口紅は約277億円(約4.3%減)、まゆ墨・まつ毛化粧料は約428億円(約10.2%減)と、前年を下回っています。
※仕上用化粧品の金額は、同年報の「ファンデーション」から「その他の仕上用化粧品」までの9品目の販売金額を合計したもの。
参考資料
- @saaya_hanashiro
- 花城さあや「Profile」
- 経済産業省「経済産業省生産動態統計 2025年年報」
- 経済産業省「経済産業省生産動態統計 2024年年報」
長島 迪子
