2. 個人向け国債の利率は、基準金利からタイプごとの計算式で決まる
11月募集分の利率も、10月募集分と同じ計算式で決まります。計算に使う基準金利は、タイプによって違います。
2.1 変動10年は、基準金利に0.66を掛けて半年ごとに見直す
変動10年の基準金利は、利子計算期間開始日の前月までの最後に行われた10年固定利付国債の入札の平均落札利回りです。初回の利子は、募集期間開始日までの最後に行われた入札で決まります。これに0.66を掛けた利率が、半年ごとに適用されます。
2.2 固定5年は基準金利から0.05%、固定3年は0.03%を差し引く
固定5年と固定3年の基準金利は、募集期間開始日の2営業日前に、市場実勢利回りをもとに計算した期間5年または3年の固定利付国債の想定利回りです。発行時に決まった利率は満期まで変わりません。
3タイプとも、利率には年0.05%の下限があります。利子は半年ごとに年2回受け取ります。
3. 個人向け国債はNISAの対象外、2026年1〜6月の発行額は4兆5228億円
個人向け国債は、NISA口座では買えません。NISAでどんな商品が買われているのかを、金融庁の調査で確認します。
3.1 NISAの買付額は約13兆8214億円、内訳は上場株式・投資信託・ETF・REIT
金融庁の「NISA口座の利用状況調査(2026年6月末時点)」では、NISA口座数は3048万850口座でした。2026年の利用枠で買付があった金額は約13兆8214億円で、成長投資枠が約10兆1577億円、つみたて投資枠が約3兆6637億円です。
商品別では、投資信託が約8兆5603億円(61.9%)、上場株式が約4兆7624億円(34.5%)、ETFが約4572億円(3.3%)、REITが約416億円(0.3%)で、国債は含まれていません。
3.2 同じ1〜6月に発行された個人向け国債は、NISAの買付額の約3分の1
財務省の「個人向け国債の発行額の推移」によると、2026年1月から6月に発行された個人向け国債は、1月5034億円、2月7530億円、3月8743億円、4月7214億円、5月9435億円、6月7272億円で、合計4兆5228億円でした。
NISAの買付額の約13兆8214億円と比べると、約3分の1にあたります。7月以降は発行額が増え、8月から10月はいずれも1兆円を超えました。
個人向け国債の11月募集分は11月9日から30日まで募集され、利率は11月6日に公表される予定です。10月募集分は固定5年が年2.39%、固定3年が年2.07%、変動10年が年2.05%でした。
NISAの対象は上場株式や投資信託などで、個人向け国債は含まれません。募集中の利率は、財務省の「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」のページで確かめられます。
ここからは、金融機関で富裕層や法人のお客さまのご相談を受けていた経験をもとに、個人向け国債の利子にかかる税金と中途換金の決まり、NISAと使い分けるときに確かめたいことを見ていきます。