4. 家計調査2026年8月、医薬品は月2716円で前年同月より87円少ない

2026年10月9日に公表された家計調査(二人以上の世帯)では、2026年8月の医薬品は1世帯当たり2716円でした。2025年8月の2803円より87円少なくなっています(LIMO編集部計算)。

4.1 感冒薬は24円、栄養剤は48円減り、健康保持用摂取品は19円増えた

区分別に2025年8月と比べると、感冒薬は160円から136円に24円、栄養剤は377円から329円に48円、胃腸薬は141円から121円に20円減りました(LIMO編集部計算)。

健康保持用摂取品は1008円から1027円に19円、他の医薬品は1698円から1703円に5円増えています(同)。

5. 世帯主の年齢で医薬品は変わる、最も多いのは60歳代の年3万9847円

家計調査は、世帯主の年齢階級別の結果も公表しています。2025年の二人以上の世帯の医薬品への年間支出は、次のとおりです。

  • 29歳以下:1万3825円
  • 30歳代:2万1200円
  • 40歳代:2万5100円
  • 50歳代:3万3093円
  • 60歳代:3万9847円
  • 70歳以上:3万9812円

5.1 感冒薬は40歳代の年3057円、栄養剤は70歳以上の年5112円が最も多い

60歳代と29歳以下の医薬品の差は年2万6022円で、60歳代は29歳以下の約2.9倍です(LIMO編集部計算)。

区分別に見ると、感冒薬は世帯主が40歳代の世帯で年3057円と最も多く、70歳以上の世帯は年1595円でした。栄養剤は70歳以上の世帯が年5112円と最も多く、29歳以下の世帯の年1955円の約2.6倍です(LIMO編集部計算)。

6. インターネットで医薬品を買った世帯は月平均で約5.1%、その世帯の支出は月5606円

総務省統計局の家計消費状況調査は、インターネットで注文した支出を品目別に調べています。2025年の二人以上の世帯の「医薬品」は、1世帯当たり月284円でした。

6.1 インターネットでの医薬品の支出は、2023年の月272円から2025年は月284円

インターネットでの医薬品の支出は、2023年が月272円、2024年が月277円、2025年が月284円でした。1か月間に支出があった世帯は2025年の平均で5.06%、その世帯の1か月間の支出は5606円です。

同じ調査の「健康食品」は2025年に月806円で、医薬品の約2.8倍でした(LIMO編集部計算)。

7. 市販薬を買い足す前に、手持ちの薬と内容量あたりの価格を確かめる

市販薬は、同じ成分でも箱の大きさや内容量によって価格が変わります。買い足す前に、家にある薬と、1回分あたりの価格を確かめておきます。

7.1 救急箱の薬の使用期限と残りの量を書き出す

救急箱にある薬の種類と使用期限、残りの量を書き出しておくと、同じ薬を重ねて買うことを避けやすくなります。期限が切れた薬は使わず、飲み方や飲み合わせは薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

7.2 胃腸薬(50錠入り)1025円は、1錠あたり20.5円

東京都区部の2026年9月の価格で計算すると、胃腸薬(50錠入り)1025円は1錠あたり20.5円、総合かぜ薬(44包入り)1664円は1包あたり約37.8円です(LIMO編集部計算・計算のための目安です)。

内容量の違う商品を比べるときは、価格を錠数や包数で割り、1回分あたりの金額をそろえると比べやすくなります。

8. まとめ

家計調査2025年によると、二人以上の世帯の医薬品は年3万4106円で、世帯主の年齢別では60歳代の年3万9847円が最も多くなりました。

60歳代と29歳以下の医薬品への支出の差は年2万6022円で、60歳代は29歳以下の約2.9倍で、年齢を重ねるほど医薬品の負担が大きくなっていることがわかります。

一方、医薬品の価格は上がっています。2026年8月の消費者物価指数によると、胃腸薬が前年同月比14.3%、皮膚病薬は24.1%上がっています。

東京都区部では2026年9月に、胃腸薬(50錠入り)が1025円と前年同月より100円高くなっています。

今回みてきたように、物価高の影響は薬代などにも影響していることがわかります。

参考資料

鶴田 綾