朝晩の冷え込みが強くなると、かぜ薬や胃腸薬、湿布などを買い足す機会が増える家庭もあるでしょう。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2025年」によると、二人以上の世帯が店頭などで買う「医薬品」に使った金額は、1世帯当たり年3万4106円でした。
この記事では、医薬品の内訳と、2026年8月の消費者物価指数で市販薬の価格がどれだけ動いたか、2026年9月の東京都区部の価格を確認します。
1. 家計調査2025年、二人以上の世帯の医薬品は年3万4106円
家計調査の「保健医療」は、「医薬品」「健康保持用摂取品」「保健医療用品・器具」「保健医療サービス」の4つに分かれます。2025年の二人以上の世帯の保健医療は年19万352円で、そのうち医薬品は約17.9%にあたります(割合はLIMO編集部計算)。
1.1 医薬品のうち、感冒薬は年2332円、胃腸薬は年1442円
医薬品の年3万4106円は、「感冒薬」「胃腸薬」「栄養剤」「外傷・皮膚病薬」「他の外用薬」「他の医薬品」の6つに分かれます。最も多いのは他の医薬品の年2万1784円で、栄養剤が年3898円、他の外用薬が年3634円で続きます。
医薬品の年3万4106円のうち、感冒薬は年2332円、胃腸薬は年1442円、外傷・皮膚病薬は年1017円です1/2
出所:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2025年 二人以上の世帯 第4-1表」をもとにLIMO編集部作成
1.2 健康保持用摂取品は年1万3175円、保健医療サービスは年10万7462円
保健医療のほかの区分は、サプリメントなどの健康保持用摂取品が年1万3175円、紙おむつやマスク、眼鏡などの保健医療用品・器具が年3万5609円でした。
医科診療代や歯科診療代などの保健医療サービスは年10万7462円で、保健医療の半分以上を占めています。
2. 消費者物価指数の医薬品・健康保持用摂取品、2026年8月は前年同月比2.4%上昇
総務省統計局が2026年9月18日に公表した消費者物価指数(2025年基準)では、2026年8月の医薬品・健康保持用摂取品の指数は103.9で、前年同月より2.4%上がりました。保健医療全体では3.0%の上昇です。
2026年8月の全国の消費者物価指数で、皮膚病薬は前年同月比24.1%、胃腸薬は14.3%上がりました2/2
出所:総務省統計局「2025年基準消費者物価指数 全国 2026年8月 第5表 品目別価格指数・寄与度」をもとにLIMO編集部作成
2.1 皮膚病薬は24.1%、胃腸薬は14.3%の上昇
品目別に見ると、上昇率が最も大きいのは皮膚病薬の24.1%で、胃腸薬の14.3%、ビタミン剤Aの8.0%、はり薬の5.7%が続きます。解熱鎮痛剤は3.7%、総合かぜ薬は1.2%の上昇でした。
2.2 ドリンク剤・漢方薬・サプリメントは前年同月より下がった
一方で、ドリンク剤は1.2%、漢方薬は1.8%、サプリメントは2.6%、前年同月より下がりました。同じ医薬品・健康保持用摂取品の中でも、品目によって動きが分かれています。
3. 小売物価統計調査、東京都区部の胃腸薬(50錠入り)は2026年9月に1025円
総務省統計局の小売物価統計調査は、品目ごとに調べる商品の規格を決めて、毎月の小売価格を調べている統計です。2026年10月2日に公表された2026年9月の東京都区部の価格と、前年同月との差は次のとおりです(差はLIMO編集部計算)。
- 総合かぜ薬(散剤・44包入り):1664円(36円高い)
- 解熱鎮痛剤(錠剤・40錠):752円(12円安い)
- 胃腸薬(錠剤・50錠入り):1025円(100円高い)
- ビタミン含有保健剤(錠剤・90錠入り):2720円(200円高い)
- 皮膚病薬(クリーム・145g入り):1463円(300円高い)
- はり薬(140枚入り):1534円(59円高い)
- 目薬(12mL):379円(前年同月と同じ)
二人以上の世帯の医薬品は2025年に年3万4106円で、2026年8月の消費者物価指数では胃腸薬が前年同月比14.3%、皮膚病薬が24.1%上がりました。東京都区部の胃腸薬(50錠入り)は、2026年9月に1025円です。
わが家の市販薬の金額は、ドラッグストアのレシートやポイントアプリの購入履歴から医薬品を拾い出して合計すると、統計の数字と比べられます。
ここからは、2026年8月の家計調査の数字と、世帯主の年齢による医薬品の違い、インターネットで医薬品を買った世帯の支出を見ていきます。