パナソニック株式会社がドラム式電気洗濯乾燥機の一部について、リコールを発表しました。対象製品では、洗剤や柔軟剤が本体内部に漏れ、電気部品に付着することで発煙・発火に至るおそれがあります。

対象は2021年から2023年に発売されたモデルで、すでに家庭で使用している人も確認が必要です。対象品番の調べ方や、該当した場合の使用上の注意、メーカーによる無償対応を紹介します。

1. 洗剤・柔軟剤の自動投入ユニットに不具合。約62万台が対象に

パナソニック株式会社は2026年10月15日、ドラム式電気洗濯乾燥機18品番について、無償の部品交換と点検・修理を実施すると発表しました。

対象は、2021年8月から2024年8月までに製造された製品です。

同社によると、洗剤・柔軟剤の自動投入ユニットに不具合があり、自動投入タンクとの接続部から液体が漏れる可能性があります。

漏れた液体が本体内部を伝い、背面または側面下側のリード線に付着すると、リード線の被覆の絶縁性能が劣化、局所的な短絡が生じ、その結果、リード線の下部にある樹脂部品に延焼し、発煙・発火に至るおそれがあるとのことです。

今回の対象製品は、以下の18品番です。

  • 2021年発売モデル:NA-LX127AL、NA-LX127AR、NA-LX129AL、NA-LX129AR、NA-SLX12AL、NA-SLX12AR
  • 2022年発売モデル:NA-LX127BL、NA-LX127BR、NA-LX129BL、NA-LX129BR、NA-SLX12BL、NA-SLX12BR
  • 2023年発売モデル:NA-LX125CL、NA-LX125CR、NA-LX127CL、NA-LX127CR、NA-LX129CL、NA-LX129CR

対象台数が62万2527台と多いのも、今回のリコールの特徴です。対象製品を使用している場合は、パナソニックが案内する手順に従い、洗剤の自動投入機能を停止する必要があります。

2. わが家は大丈夫?パナソニックユーザーはまず確認を

今回のリコール対象かどうかは、洗濯乾燥機の品番と製造番号から確認できます。方法は以下の通りです。

2.1 本体の表示ラベルや保証書を確認

まずは、洗濯乾燥機本体の表示ラベルや保証書を確認しましょう。

本体で確認する場合は、正面ドア内側の上部や、本体に貼られた表示ラベルを確認します。

1/4

出所:パナソニック株式会社

出所:パナソニック株式会社

保証書で確認する場合は、ドラム式電気洗濯乾燥機の保証書封筒に記載された品番と製造番号を確認します。

2/4

出所:パナソニック株式会社

出所:パナソニック株式会社

2.2 本体の二次元コードから申し込む

パナソニックは、正面ドア内側上部にある二次元コードをスマートフォンなどで読み取り、申し込む方法も案内しています。

3/4

出所:パナソニック株式会社

出所:パナソニック株式会社

二次元コードからアクセスすると、製品品番と製造番号が自動で取得されます。対象製品の場合は申し込みページに切り替わるため、品番を手入力して確認する手間を省けます。

3. もし対象機種と判明したら?メーカーの無償対応を受ける方法

対象製品を使用している場合は、メーカーが案内する安全対策と無償対応を進めましょう。

3.1 まずは洗剤の自動投入機能を停止

パナソニックは、対策が完了するまで洗剤の自動投入機能を停止し、タンクを空にするか取り外した状態で、洗剤を手動投入して使用するよう呼びかけています。

4/4

出所:パナソニック株式会社

出所:パナソニック株式会社

自動投入機能を停止する方法は機種によって異なります。公式サイトでは、機種ごとの手順や動画を案内しています。

3.2 無償でタンク交換と本体の点検・修理を実施

今回のリコールでは、次の対応を無償で実施します。

対策済みタンクへの交換: 洗剤や柔軟剤が洗濯槽の外へ漏れないよう対策した自動投入タンク3個が送付されます。利用者自身で交換し、従来のタンクは同梱の着払い伝票で返送します。

  • 本体の点検・修理: 後日、点検担当者が訪問し、自動投入ユニットのパッキン交換と、リード線下部の樹脂部品への不燃シートの取り付けを実施します。
  • リード線の交換: 点検時にリード線への洗剤や柔軟剤の付着が確認された場合は、別の修理担当者が再訪問し、リード線を交換します。

タンクの交換後は洗剤の自動投入機能を使用できますが、本体内部の追加対策も予定されています。対象製品を使用している場合は、タンク交換だけで対応を終えず、メーカーの案内に従って点検・修理まで進めましょう。

4. トレンドウォッチャーのひとこと

大蔵 大輔

家電のリコール情報を確認する習慣は、家庭内の事故を防ぐうえで大切です。消費者庁は、リコール対象製品による火災などの重大製品事故を継続的に公表しています。2026年にも、リコール対象のモバイルバッテリーや除湿乾燥機などに関する事故情報が公表されています。

今回のパナソニック製ドラム式洗濯乾燥機では、洗剤や柔軟剤の漏れが本体内部の電気部品に影響し、発煙・発火につながる可能性が問題となっています。普段どおり動いている家電でも、メーカーがリコールを発表した場合は、対象品番を確認し、案内された対策を進める必要があります。

特に、購入から時間が経過した製品や、普段は問題なく使えている製品は、リコール情報を見落としやすいものです。自宅の家電だけでなく、実家で使われている製品や、長期間保管している季節家電なども確認しておきたいところです。

消費者庁のリコール情報サイトでは、家電製品を含むさまざまな製品の回収・無償修理情報を検索できます。今回のような発表をきっかけに、家庭で使っている製品の品番を確認し、リコール情報を定期的にチェックする習慣をつけておきましょう。

参考資料

大蔵 大輔