3. 研究者と自治体の研究職の年収の差は96万2793円
2つの調査を並べると、年収の目安は研究者のほうが96万2793円高くなっています。
3.1 ボーナスは研究職が3万1371円多く、月収は研究者が8万2847円高い
ボーナスは自治体の研究職が184万7471円、研究者が181万6100円で、差は3万1371円です。ボーナスを月収で割ると、研究職は約4.26か月分、研究者は約3.51か月分にあたります。
一方、月収は研究者のほうが8万2847円高く、12か月分では99万4164円の差になります。年収の目安の差96万2793円は、月収の差からボーナスの差を差し引いた額で、毎月の給与の差から生まれています。
3.2 2つの調査は時点と範囲が違う
自治体の研究職の月収は令和7年4月分、ボーナスは令和6年度に支給された額です。賃金構造基本統計調査の研究者の月収は2025年6月分、賞与は2024年1月から12月までの1年間の額です。
年収の目安は、どちらも「月収×12か月+ボーナス」で計算しています(LIMO編集部計算)。
4. 研究者の約7割は企業規模1000人以上で働く
賃金構造基本統計調査では、研究者の給与を勤め先の企業規模別にも公表しています。研究者の平均には、規模の大きい企業で働く人の給与が大きく反映されています。
4.1 企業規模1000人以上の研究者は年収の目安836万8800円
- 1000人以上(約12万9880人・平均42.8歳):月収53万8300円・賞与190万9200円・年収の目安836万8800円
- 100〜999人(約4万3250人・平均41.4歳):月収47万2700円・賞与164万3900円・年収の目安731万6300円
- 10〜99人(約8490人・平均43.9歳):月収41万7100円・賞与126万9000円・年収の目安627万4200円
研究者約18万1620人のうち、企業規模1000人以上で働く人は約12万9880人で、71.5%を占めています。1000人以上と10〜99人の年収の目安の差は209万4600円です。
4.2 企業規模10〜99人の研究者は自治体の研究職を78万3107円下回る
自治体の研究職の年収の目安705万7307円と比べると、1000人以上の研究者は131万1493円、100〜999人は25万8993円高くなっています。一方、10〜99人の研究者は627万4200円で、自治体の研究職を78万3107円下回りました。
研究者の年収の目安は802万100円、自治体の研究職は705万7307円で、差は96万2793円でした。ボーナスは自治体の研究職のほうが3万1371円多く、年収の差は毎月の給与の差から生まれています。
研究者の年収の目安は勤め先の企業規模によって627万4200円から836万8800円まで開きがあり、規模の大きい企業で働く人が約7割を占めていることが平均を押し上げています。
ここからは、自治体の研究職を勤め先の団体ごとに分けた給与と、2026年8月分の毎月勤労統計調査で見た学術研究等の給与の動きを確認します。