金の価格が高い水準で動くなか、同じ貴金属のプラチナや銀はいくらなのか、気になっている人もいるでしょう。
田中貴金属工業が2026年10月14日14時に公表した店頭小売価格(税込)は、1グラムあたり金が2万3469円、プラチナが9534円、銀が346.28円でした。
この記事では、田中貴金属工業の公表価格をもとに、プラチナと銀の価格を金と比べ、年平均価格の推移と、2025年からの値動きの大きさを見ていきます。
なお、金価格に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。
1. 金・プラチナ・銀の店頭小売価格、2026年10月14日は1グラム2万3469円・9534円・346.28円
田中貴金属工業は、金・プラチナ・銀の1グラムあたりの店頭小売価格と店頭買取価格を、営業日の9時30分と14時に公表しています。10月14日14時の価格で、3つの貴金属を並べます。
1.1 金の店頭小売価格は、プラチナの約2.5倍、銀の約68倍
10月14日の店頭小売価格は、金が1グラム2万3469円、プラチナが9534円、銀が346.28円でした。金はプラチナの約2.5倍、銀の約68倍の価格です。
同じ時刻の店頭買取価格は、金が2万3113円、プラチナが9112円、銀が329.23円です。いずれも1グラムあたりの税込価格で、売買の別途手数料などは含まれていません。
1.2 店頭小売価格と店頭買取価格の差は、金が1.5%、プラチナが4.4%、銀が4.9%
店頭小売価格と店頭買取価格の差は、金が1グラムあたり356円、プラチナが422円、銀が17.05円です。店頭小売価格に対する割合にすると、金は約1.5%、プラチナは約4.4%、銀は約4.9%になります。
1グラムあたりの金額ではプラチナの差が金より大きく、割合ではプラチナと銀が金の3倍前後です。なお、田中貴金属工業では銀の現物は販売しておらず、銀の販売は「田中貴金属 総合口座」の預り口座内に限られています。
【店頭小売価格と店頭買取価格の差(1グラムあたり・10月14日14時公表)】
- 金:356円(店頭小売価格の約1.5%)
- プラチナ:422円(約4.4%)
- 銀:17.05円(約4.9%)
2. プラチナの年平均価格が金を上回ったのは2014年が最後で、2015年からは金が上回る
いまは金のほうが大幅に高い価格ですが、以前はプラチナのほうが高い時期が長く続いていました。田中貴金属工業の年次の価格推移で、参考小売価格(税抜)の年平均を比べます。
2.1 2008年の年平均はプラチナ5409円・金2937円で、プラチナが金の約1.8倍
プラチナの年平均価格は、1986年から2011年まで26年続けて金を上回っていました。2008年はプラチナが1グラム5409円、金が2937円で、プラチナが金の約1.8倍でした。
2012年は金が4321円、プラチナが4078円で金が上回りましたが、2013年と2014年はふたたびプラチナが上回っています。2014年はプラチナが4759円、金が4340円でした。
2.2 2015年からは金が上回り、2024年は金1万1718円・プラチナ4745円で約2.5倍
2015年は金が4564円、プラチナが4205円で、金が上回りました。その後は金が上回る年が続き、2024年の年平均は金が1万1718円、プラチナが4745円で、金がプラチナの約2.5倍になっています。
【金とプラチナの年平均価格(参考小売価格・税抜・1グラムあたり)】
- 2008年:金2937円、プラチナ5409円
- 2012年:金4321円、プラチナ4078円
- 2014年:金4340円、プラチナ4759円
- 2015年:金4564円、プラチナ4205円
- 2024年:金1万1718円、プラチナ4745円
10月14日の店頭小売価格は、金がプラチナの約2.5倍、銀の約68倍でした。店頭小売価格と店頭買取価格の差の割合は、プラチナと銀が金より大きくなっています。
年平均で見ると、プラチナが金より高い時期は2014年まで続き、2015年からは金が上回っています。3つの貴金属の価格は、田中貴金属工業の年次・月次の価格推移で並べて確かめられます。
ここからは、元銀行員として資産運用のご相談を受けてきた立場から、2025年からのプラチナと銀の値動きと、金と比べて持つときに確かめておきたいことを見ていきます。
プラチナや銀は、金より1グラムあたりの価格が低いので手を出しやすく感じるかもしれません。ただ、売買の価格差の割合は金より大きく、値動きも大きくなりがちです。価格の安さだけで選ばず、金と並べて比べてみてください。

