10月は児童手当の支給月で、8月分と9月分の2か月分がまとめて振り込まれます。子どもが複数いる家庭では、1人ずつの手当を足した金額が届くため、きょうだいの学年が上がるにつれて、受け取る金額も年度ごとに変わっていきます。

児童手当は、上の子から順に数えて「第何子か」によって1人あたりの金額が決まる仕組みのため、上の子が高校を卒業する年度は、下の子の金額が動くかどうかの分かれ目にもなります。

たとえば高1・中2・小5のように年の近い3人きょうだいでは、上の2人が続けて高校を卒業するため、手当の金額も短い間に何度か変わります。上の子たちが卒業したら手当はどうなるのか、下の子が高校を卒業するまでにあといくら受け取れるのかは、気になるところではないでしょうか。

実際に子ども3人を育てている筆者も、児童手当の金額の計算に戸惑うことがあります。そのたびに感じるのが、実際に紙に書き出すことの大切さです。

本記事では、こども家庭庁の資料をもとに、今回は高1・中2・小5の3人きょうだいを例として、受け取る児童手当を、年度ごとにシミュレーションします。あわせて、確かめておきたい手続きも紹介します。

1. 【児童手当】高1・中2・小5の3人きょうだいなら今は月5万円、1年分で60万円

こども家庭庁の「児童手当制度のご案内」によると、児童手当の1人あたりの月額は、3歳以上で高校生年代までの子どもが1万円、第3子以降は3万円です。支給の対象は、18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、つまり高校3年生の年度末までの子どもとされています。

高1・中2・小5の3人きょうだいにあてはめると、上の子と真ん中の子が1万円ずつ、第3子にあたる下の子が3万円で、毎月の合計は5万円です。1年分(4月分から翌年3月分まで)にすると60万円になります。

支給は2月・4月・6月・8月・10月・12月の偶数月で、それぞれ前月分までの2か月分が振り込まれます。毎月の合計が5万円なら、1回の支給で振り込まれるのは10万円です。

2. 【第3子の数え方】上の子は高校を卒業したあとも数に入ることがある

試算でとくに大事になるのが、「第3子以降」の数え方です。こども家庭庁の資料「「第3子以降」のカウント方法について」によると、第3子以降は、児童と児童の兄姉等を年齢の高い順に並べたときの、3人目から後の子のことです。

この「児童の兄姉等」とは、高校3年生の年度末を過ぎ、22歳の年度末を迎えるまでの間にある子のうち、親等に経済的負担のある子を指します。上の子が高校を卒業しても、22歳の年度末までは、親が生計費を負担していれば数に入り、下の子は第3子のままとなります。

ただし、上の子を数に入れるには、監護に相当する世話等をし、その生計費を負担している必要があるとされています。同じ資料には、3人以上の子どもがいても、全員がそのまま第3子以降の数え方にあてはまるとは限らない、とも書かれています。下の子が高校を卒業するまでの8年分の試算を、上の2人がどちらも数に入る場合と、2人とも入らない場合に分けて図にまとめました。

高1・中2・小5の3人きょうだいの児童手当(年度ごとの試算)1/1

高1・中2・小5の3人きょうだいの児童手当(年度ごとの試算)

出所:こども家庭庁「児童手当制度のご案内」をもとにLIMO編集部作成

宮野 茉莉子
児童手当の金額を考えるときは、「何月分の手当が、いつ振り込まれるか」を分けて見ておくと整理しやすくなります。4月に振り込まれるのは2月分と3月分なので、年度が替わって子どもの学年が上がっても、新しい年度の金額が口座に届くのは6月の支給からです。上の子が高校を卒業した年度も、4月分と5月分(上の子の分がなくなったあとの金額)は6月にまとめて振り込まれます。高校の卒業や、上の子が数に入らなくなることによる変わり目は、子どもの誕生日ではなく年度の区切りにそろっているため、学校の予定と重ねて考えやすいのも特徴です。家計簿をつけている場合は、入金の月だけでなく何月分の手当かも書き添えておくと、あとから見返したときに分かりやすくなります。入金の明細でどの月の分が入っているのかを確かめておくと、年度の変わり目でも金額の動きを追いやすくなるのではないでしょうか。