ゆうちょ銀行の「定額貯金」は、メガバンクやネット銀行の定期預金とは一線を画す、ゆうちょ銀行ならではの商品です。

預けてから6か月の据置期間が過ぎれば、最長10年の満期を待たずに払戻しができ、利子は6か月ごとに元金へ組み入れられる「半年複利」で増えていきます。

2026年10月5日現在の金利は、預入期間3年以上で年0.710%です。

11月9日には通常貯金の金利が引き上げられる予定で、定額貯金などの定期性貯金の改定内容は、確定次第公表される予定です。

この記事では、定額貯金の仕組みを整理したうえで、100万円を預けたときの利子を試算し、定期貯金との違いもあわせて解説します。

1. 定額貯金とは|預入期間は最長10年、1000円から預けられる

まずは、定額貯金の基本的な仕組みを確認しておきましょう。

1.1 預入期間は最長10年、金利は6か月ごとの段階金利

ゆうちょ銀行の商品ページによると、定額貯金の預入期間は最長10年です。

預入金額は1000円以上1000円単位で、1口あたりの金額は、1000円、5000円、1万円、5万円、10万円、50万円、100万円、300万円の8種類から選びます。

金利は、預入後3年までは6か月ごとに変わる「段階金利」で、預けている期間が長いほど高くなります。

現在の金利は、預入期間が6か月以上1年未満で年0.425%、1年以上1年6か月未満で年0.450%、1年6か月以上2年未満で年0.475%、2年以上2年6か月未満で年0.550%、2年6か月以上3年未満で年0.600%、3年以上で年0.710%です。

10年が経過したあとは、通常貯金の金利を目安とした金利が適用されます。

2. 特徴1|6か月たてば、満期前でも自由に払戻しできる

定額貯金のいちばんの特徴は、満期までの間でも、一定の期間が過ぎれば自由に払戻しができる点です。

2.1 一般的な定期預金は、満期前に解約すると利子が大きく減る

一般的な定期預金は、満期前に解約すると、通常より低い「中途解約金利」が適用される仕組みです。

たとえば、auじぶん銀行の円定期預金では、期限前に解約すると、約定金利の10%に相当する金利が、預入日にさかのぼって適用されます。

ゆうちょ銀行の定期貯金でも、満期前の払戻しには中途解約利率が適用されます。

そのため、一般的な定期預金は、満期まで使わない資金で預けるのが基本です。

2.2 定額貯金は、6か月の据置期間が過ぎれば払戻しできる

これに対して定額貯金は、預入の日から6か月の据置期間が過ぎれば、満期の10年を待たずに、いつでも払戻しができます。

払戻したときは、預けていた期間に応じた金利が適用されます。

たとえば、1年で払戻せば年0.450%、3年以上預けたなら年0.710%で利子を計算する、という考え方です。

据置期間の6か月が過ぎる前に払戻すと、据置期間内払戻金利が適用されるため、預けてすぐ使うお金には向きません。

2.3 一部だけ払戻したいときは「口数」がカギ

定額貯金の払戻しは「口数単位」で行われ、1口の預入金額を分割して払戻すことはできません。

そのため、一部だけ払戻す可能性があるなら、預け入れる時点で口数を分けておくのがポイントです。

たとえば、100万円を預けるなら、100万円を1口で預けるのではなく、50万円を2口、あるいは10万円を10口に分けておくと、必要な分だけ払戻すことができます。

次のページでは、もうひとつの特徴である半年複利の効果と、払戻す時期ごとの利子を、100万円を預けた場合の試算で確認します。