2. 世帯年収の平均は669万円。五分位ごとの平均は267万円から1289万円

次に、五分位の各グループに入る世帯の平均年収と、世帯の姿を確認します。

2.1 世帯年収の平均669万円は、真ん中の境目580万円を89万円上回る

二人以上の世帯の年間収入の平均は669万円です。世帯を半分に分ける境目の580万円より89万円高く、平均を下回る世帯のほうが多いことがわかります。

【二人以上の世帯の年間収入五分位ごとの平均年収】

  • 第Ⅰ五分位:267万円
  • 第Ⅱ五分位:412万円
  • 第Ⅲ五分位:582万円
  • 第Ⅳ五分位:792万円
  • 第Ⅴ五分位:1289万円

2.2 世帯年収の第Ⅰ五分位は世帯主の平均年齢72.8歳、第Ⅴ五分位は52.8歳

第Ⅰ五分位は世帯主の平均年齢が72.8歳で、働いている人は1世帯あたり平均0.51人です。第Ⅴ五分位は世帯主の平均年齢が52.8歳で、働いている人は平均1.98人でした。

二人以上の世帯には、世帯主が仕事をしていない世帯も含まれます。世帯年収が低い側のグループには、仕事を退いた高齢の世帯が多く入っています。

3. 勤労者世帯に絞ると、世帯年収の上位20%の境目は1045万円

家計調査は、世帯主が会社や官公庁などに勤めている世帯を「勤労者世帯」として別に集計しています。働いている世帯どうしで比べると、境目はさらに上がります。

3.1 勤労者世帯の境界値は521万円・678万円・828万円・1045万円

二人以上の世帯のうち勤労者世帯では、五分位の境界値が521万円、678万円、828万円、1045万円でした。年間収入の平均は813万円です。

【勤労者世帯の年間収入五分位の境界値】

  • 第Ⅰと第Ⅱの境目:521万円
  • 第Ⅱと第Ⅲの境目:678万円
  • 第Ⅲと第Ⅳの境目:828万円
  • 第Ⅳと第Ⅴの境目:1045万円

3.2 勤労者世帯の第Ⅴ五分位の平均年収は1389万円

勤労者世帯の五分位ごとの平均年収は、第Ⅰが400万円、第Ⅱが602万円、第Ⅲが749万円、第Ⅳが924万円、第Ⅴが1389万円です。世帯主の平均年齢は、第Ⅰが54.3歳、第Ⅴが50.3歳で、大きな差はありません。

二人以上の世帯全体では上位20%の境目が923万円、勤労者世帯に絞ると1045万円です。どちらの数字と比べるかで、自分の世帯の位置づけは変わります。

会社などに勤めている世帯なら、勤労者世帯の境界値と比べるほうが実態に近くなります。比べるときは、世帯全員の過去1年間の収入を合計します。勤めている人の収入は源泉徴収票の支払金額が目安になり、夫婦で働いていれば2人分を足します。

ここからは、金融機関で富裕層や法人のお客さまのご相談を受けていた経験をもとに、世帯年収の高いグループの収入の内訳と手取り、貯蓄と負債の関係を見ていきます。

住宅ローンは、世帯年収が上がった時期に借入額を決めることも少なくありません。世帯年収の位置だけでなく、そのうち夫婦のどちらの収入がどれだけあり、何年続く見込みかまで分けて考えておくと、借り過ぎを防ぎやすくなります。

4. 世帯年収が上位20%の勤労者世帯は、配偶者の収入が月23万4684円

勤労者世帯の第Ⅴ五分位と第Ⅰ五分位で、世帯年収の差がどこから生まれているのかを、1か月あたりの収入の内訳で確認します。数字はいずれも家計調査(家計収支編)2025年平均の勤労者世帯の値です。

4.1 世帯主の収入は第Ⅰ五分位の約3.0倍、配偶者の収入は約7.3倍

第Ⅴ五分位の勤め先収入のうち、世帯主の収入は月76万9833円、世帯主の配偶者の収入は月23万4684円でした。第Ⅰ五分位は世帯主の収入が月25万3117円、配偶者の収入が月3万2357円です。

世帯主の収入は約3.0倍、配偶者の収入は約7.3倍の開きがあります。世帯年収の差は、世帯主の収入だけでなく配偶者の収入でも大きく開いています。

4.2 働いている人は第Ⅰ五分位が平均1.59人、第Ⅴ五分位が平均2.00人

勤労者世帯の1世帯あたりの有業人員は、第Ⅰ五分位が1.59人、第Ⅴ五分位が2.00人です。世帯年収の高いグループほど、世帯の中で働いている人が多くなっています。