とはいえ、すべての家庭生活の不和が夫によるものとは限りません。近年では妻によるモラハラも増えてきており、悩みを抱える夫も多いといいます。「手伝おうとしたら突然キレられ『もういい!』と怒鳴られ口を聞いてもらえなかった」「たまに参加してやった気になるなと冷たく言われた」など取り付く島もない態度は、家庭を円満にしようとする夫たちの心を折ってしまうこともあるようです。

冷戦状態を収束するために

それでは、いったん冷め切ってしまった夫婦は、お互いへの思いやりの心を取り戻すことはできないのでしょうか。日本人は欧米人に比べ、日常生活において子供に軸を置いているといわれています。そのため、必然的に夫婦の時間が減り、相手の考えていることを知る機会自体が少ないようです。

相手の一方的な言い分や「わかっていると思った」というようなことでも、口に出してみると誤解を生んでいたなんて場合も。限られた時間ではありますが、お互いの思っていることや改善したいことなど、「夫婦の話」をする時間を改めて設けてみてはどうでしょうか。

まとめ

日々忙しすぎる日本人夫婦。思い起こせば、最初の頃はこんなにすれ違うこともなかったのではないでしょうか。毎日の業務を必死にこなしているうちに、気が付いたら冷戦状態だった、なんていう家庭も多いと思います。ですが、そこには憎しみや恨みなどの感情だけではなく「相手ならわかってくれている」という甘えも潜んでいる可能性があります。
いくら連れ添っているとはいえ、ひとつにはなれないのが人間です。相手への期待度を下げ、自分から少し歩み寄ってみることで、日常が少しだけ明るくなるのではないでしょうか。

LIMO編集部