最近の異常気象で「10月に『衣替え』といわれても、何だかピンとこないわ」と思っていた方、多いのでは?

「寒いから」とりあえず着られるものを引っ張り出したけど、クローゼットの中はゴチャゴチャ。また「まだ衣替え終わっていない」というご家庭もあると思います。「ああ、今度の休みにやらなきゃ」と思うも腰が重いという方も多くいらっしゃると思います。

ならば!もう一層のこと衣替え、やめちゃいませんか?三姉妹の母が実践した、衣替えをやめる道程をお知らせします。

衣替えをやめる道程1:ハンガー収納にシフト

ハンガー収納にすると、衣替えの必要がなくなります。例えば、これからの季節に着ない「半袖のワイシャツ」のハンガーのフックをまとめてヒモで縛って、値札的なものを下げてラベリングして、クローゼットのデッドスペースに送り込むだけでOKです。

クローゼットでも、使いやすい場所、使いづらい場所があります。動線の一番手前は使いますが、何歩か歩けば済むところでもデッドスペースになる…そこを今着ない服のスペースにするのです。シーズンオフの服は複数のハンガーを目印としてリボンなどのひもで結ぶと、分かりやすいです。季節の違うものだとわかるので、探し物がラクになります。ラベリングをすると更にラクになります。

例えば、自分が忙しい時に子供に「ココに掛かっているの、冬物の制服だからね!」とひと言いえば済みます。クリーニングした時にかかってくるビニールのカバーにラベリングしておくだけでもパッと見て分かるようになります。100均でラベリングテープが売っているので、それを使ってもわかりやすですし、養生テープにマジックで書くでもOKです。

今(10月)であれば、夏服を出し入れしにくいクローゼットのデッドスペースに持っていく&冬服を手前に持ってくるだけで服の入れ替え完了!です。夫婦の服&三女の服はその仕組みにしたことで、本当にラクになりました。

自分も家族も分かる、というところがポイントです。

衣替えをやめる道程2:そもそもの引き出しの中身を減らして前後を入れ替えるだけ

肌着も靴下もハンガー収納ができない悩ましいモノたちですが、せめて衣替えという手間は逃れちゃいましょう。そのためには、数を減らして、引き出し後方に「季節外の肌着・靴下置き場」をつくるのです。

あなたは、どれくらいの頻度で洗濯をしていますか?毎日洗濯しているなら、肌着は2セットあれば回ります。とはいえ、旅行の時や洗濯ができないときもありますから、さすがに2セットというわけにはいきません。でも、5~6セットもあれば十分です。それ以外のものは思い切って処分しましょう。肌着も靴下もヘビロテで着ると傷みも早いので、安物買いの銭失いはNGです。いいものを長く着てみませんか?上質な肌着を着ていれば、プールや温泉に行ったときも恥ずかしくなく脱ぎ着できます。

めでたく肌着の数を減らして、引き出しのスペースが確保できたら、季節外の肌着はジップロックに入れ、引き出しの奥に収納しましょう。引き出しも奥の方はデッドスペースです。そこに季節外れの肌着を収納すれば、引き出し内移動だけですみ、衣替え不要になります。

もう一ついいことが。タンスの中に今必要なモノがないだけでも靴下などは選ぶときに時間が短縮できます。

衣替えをやめる道程3:引き出しを入れ替えるだけ

筆者宅の子供の洋服の衣替えは、引き出しを入れ替えるだけです。

正確には引き出しではなく、無印良品のポリプロピレンの蓋つきボックスの蓋を取って、ステンレスユニットシェルフに入れて(高さがピッタリ)の引き出し代わりにしています。半透明なので見えすぎず、かといって全然見えないわけではないので、子供が自分で管理するにはちょうどいいのです。中高生になるとちょっと難しいかな?と思いますが、大きくなっても肌着や靴下はむしろこの方法がいいと考えています。夏物はそのままボックスにふたをしてクローゼット上段へ。クローゼット上段にあった冬物のボックスを出してシェルフに入れるだけで衣替え終了です。

「衣替えはこうでなくちゃ!」という「既成概念」の囚われの身にならないようにする

自分が子供のころ、母親が大きな衣装ケースを出して衣替えをしていた光景を覚えています。しばらくしまっていた服の何ともいえないにおいがして、季節の変わり目を感じていました。それはそれでいい思い出です。

今度は自分が家の細々したことを運用する番です。母親の時代は母親の時代のやり方、令和の今は自分のやり方、それでいいのです。

価値観も働き方も、変わってきています。ならば!やり方だって変えていいのです。幸い、ウチの中のことは後ろ指指す人も少ない環境です。ただ、家族の同意を取った方が気持ちよく家事が進みます。協力もしてもらいやすくなります。ドクターXの海老名先生こと遠藤憲一さんも「チェンジ・アンド・チャレンジ!」とイマイチ気力の入らない物言いをしていましたが、そのとおり!です(笑)。

今回ご紹介した方法も、何とか日々の家事をラクにできないか?と試行錯誤してたどり着いた方法です。子供もダンナも手伝ってくれなくて、自分だけヘトヘトになるくらいなら、工夫してラクしちゃいましょう!並行して、一緒できる仕組みも作って、最終的には自分のことは自分でできる仕組みも編み出したいと思っています。

堀田 馨