1. ファーストキャリアは「通過点」?変わる若手の就職観
「新卒で入社した会社で、定年まで勤め上げる」——こうした昭和・平成型のキャリア観は、いまや完全に過去のものとなりつつあります。
長年、人事・採用担当として新卒採用から中途、さらにはパート採用まで幅広く求職者の方々と向き合ってきましたが、ここ数年で20代の就職・転職に対する意識は劇的に変化したと実感しています。
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が実施した「大学生・若手社会人の『就活・はたらく』に関する調査」(2026年7月実施、対象:大学生および社会人歴1〜3年の若手社会人計812人)によると、「新卒入社の会社で定年まで勤めることを前提としていない」と回答した割合は、大学生で8割超(84.7%)、若手社会人では実に9割超(93.7%)に達しました。
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1.1 「3〜5年で次を考える」が当たり前の時代に
同調査において「何年はたらく予定でファーストキャリアを選んだか」という問いに対して、大学生は「5年以上(定年までを除く)」が最多となったものの、若手社会人では「3~5年」が最多となり、3年未満と答えた割合も大学生の約2倍にのぼっています。
人事の現場にいると、面接で「御社で一生頑張ります!」という根性論を聞く機会はめっきり減りました。むしろ、「まずこの3年〜5年でどのようなスキルが身につくか」「ここで経験を積んだ後、どのようなキャリアの選択肢が広がるか」という、非常にリアルで合理的な視点を持つ若者が増えています。
最初から「ずっと同じ会社にいるわけではない」という前提でファーストキャリアを選ぶことが、今の20代にとってのスタンダードになっているのです。