株式市場の振り返り-反発。東証マザーズ指数は4日ぶりの反発、3日ぶりの陽線に

2016年4月27日(火)の新興株式市場は反発となりました。日経ジャスダック平均は前日比+0.2%の小幅上昇となる反発でした。また、東証マザーズ総合指数は+1.9%上昇し、4日ぶりの反発となりました。しかし、前日の下落分には到底及ばない戻りに止まっています。なお、東証マザーズ総合指数は、3日ぶりの陽線となりました。

東証マザーズ総合指数は、2月12日の急落を大底にして、基本的には一貫して上昇基調が続いてきました。先週は約9年ぶりとなる高値も記録し、1,200ポイントの大台を固めつつあったように見られました。しかしながら、高値警戒感、1,200ポイントの大台達成感、新規の材料不足などにより、ここ数日の停滞に繋がっていると考えられます。27日はやや戻しましたが、薄商いの中で“閑散に売りなし”を示した格好です。27日の出来高は1億株を大きく下回る約7,700万株に止まり、約1ヶ月ぶりの薄商いでした。なお、売買代金は概算で1,557億円の低水準であり、騰落数は、値上がり134銘柄、値下がり83銘柄、変わらず9銘柄となっています。

医療バイオ関連が全般に切り返すも、情報通信関連の一角に大幅下落が目立つ

27日の東証マザーズ市場における個別株では、医療バイオ関連の注目株が軒並み上昇しました。グリーンペプタイド(4594)が+22%上昇してストップ高になり、そーせいグループ(4565)が+3%、アキュセラ・インク(4589)が+2%、ナノキャリア(4571)が+4%、アンジェスMG(4563)が+6%など好調が目立ちました。その他、アクセルマーク(3624)、ブランジスタ(6176)、アウンコンサルティング(2459)などが大きく値を上げました。また、Gunosy(6047)は+3%上昇し、はてな(3930)は+0%と辛うじてプラスとなっています。

一方、下落が目立ったのが、データホライゾン(3628)が▲12%、プラッツ(7813)▲9%、ロックオン(3690)が▲7%などの情報通信関連となっており、前日に大幅上昇したHamee(3134)は▲7%と反落しました。

日銀の金融政策決定会合の結果待ちの中、方向感が定まらない展開に

28日(水)は、日銀金融政策決定会合の結果を待つ動きが強まるため、大型株では様子見スタンスが強いと考えられます。その分、新興市場に注目が集まる期待がある一方で、新規の材料がやや不足気味です。27日に物色された医療バイオ関係もやや食傷気味であり、新興株式市場でも方向感が定まらない動きになる可能性が高いと言えます。3連休入りを前に、先週までの上昇した過程で十分に利益が乗っている銘柄に対して、売りが膨らむ可能性もあるでしょう。そのような中、自動運転関連、及び、ゲーム関連には注目したいところです。

【2016年4 月27日 投信1編集部】

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LIMO編集部