完璧な母親像とワンオペの現実に大きなギャップ。高齢出産でもキラキラなママタレがプレッシャー?

晩婚化が騒がれる世の中ですが、年をとっても若々しく見える芸能人が高齢出産をして、産後も生き生きとしている姿を目にすることが増えてきました。だからといって、「あの人も高齢出産だから私も大丈夫」と安易に思い込むのは危険です。

芸能人の高齢出産報道が目につくように

35歳以上で出産することを高齢出産と言いますが、最近では晩婚化の影響もあり、35歳を超えて出産する人が増えているといいます。芸能界では40代を超えて出産をする方も目立ちます。

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日本産科婦人科学会の「ART妊娠率・生産率・流産率2016」によると、39歳の妊娠率は29.7%であるのに対し、流産率は29.1%となっています。これが40歳になると妊娠率は26%、流産率は34.3%と流産率が妊娠率を上回ります。つまり、ここで数値が逆転するわけですが、その後、年を重ねるごとにその差はどんどん広がっていきます。

この結果から、40代での妊娠・出産は、決して不可能ではないものの、確率は低いという事実を確認することができます。そのため、「芸能人も40代で産んでいる人もいるし、自分も30代は自由に過ごしたい。出産は後回しにしよう」という発想になってしまうと、思惑が違って後悔することになりかねません。

インスタは”キラキラ”なママタレだらけ!

また、インスタグラムなどでママタレの姿を簡単に見られるようになったことで、同じママとしてプレッシャーを感じてしまう人も増えているようです。

2018年11月末、6月に第3子を出産したばかりの熊田曜子さんが自身のインスタグラムに、産後4カ月でグラビア復帰した様子を投稿して話題になりました。そこにはとても4カ月前に子どもを出産したばかりとは思えないほど、細く引き締まったウエスト姿が。

この投稿に、「私も産後だけど、体型は戻っていないどころか、毎日クタクタで女として終わってるかも…」と、ヘコんでしまった人もいるのではないでしょうか。

熊田さんだけではなく、多くの芸能人が、妊娠前と変わらない美しい姿で、出産後すぐに復帰しているということもあり、このようなママタレを“普通”だと思ってしまいがちです。

容姿だけではなく、ママタレの多くは子どもと過ごす楽しい時間、手の込んだ料理、掃除の行き届いた家、仲の良い夫婦生活をSNSなどで発信しているため、母、妻、女として求められる役割を完璧にこなしているように見えます。

「母としても妻としても女としても完璧にならなくては」と、世の中のママの多くが思っているからこそ、みんなから憧れられる存在を目指すママタレが増えているのかもしれません。そして、そんなママタレの姿を見て、知らず知らずのうちに世の中のママも自分に対しての評価が厳しくなってしまうのです。

現実のワーキングマザーは甘くない

ママに求められることは非常に多く、見た目や家庭内のことだけではなく、「家庭を支えるために働くこと」も重要な役目となってきました。しかし、なかには「働きにくさ」を感じているワーキングマザーもいるようです。

たとえば、共働きなのに子どもが熱を出したなどの急な呼び出し対応はいつも妻の役割になったり、夫の帰りは遅いので保育園の迎えから食事・お風呂・寝かしつけまでワンオペ育児になったりと、仕事と家事・育児を両立させるのは非常に大変です。

このようなワーキングマザーの姿を見て、「あんな風になるくらいなら、男性とは結婚せず、バリバリ仕事して自由を満喫したい」や「結婚するなら仕事一筋な人ではなく、家事や育児を手伝ってくれる人が良い」と感じる若者もいるでしょう。

キラキラした芸能人やインスタグラマーも、インスタに投稿するのは生活の一部で本当は苦労だらけかもしれません。自分が完璧な母・妻・女に近づくために頑張るのではなく、できないことを認めてもらい、協力してくれるパートナーを探す、または協力できるように話合っていく方が大切なのではないでしょうか。

おわりに

たとえ高齢出産であっても、産後すぐ美しい姿で復帰する芸能人の表面的な姿を見て「自分もそうあるべき」とプレッシャーをかける必要はありません。産後の体のたるみ、産後クライシス、育児の辛さ、夫とのセックスレスなど、多くの悩みがあることを我慢して完璧な姿を目指すのは、誰にとっても難しいものです。

産後なんて体型がくずれて当たり前です。子どもがいるなら部屋が散らかっていても、忙しくて料理が手抜きになってもしょうがないと割り切ることも大切です。そして、パートナーにはできないことを理解してもらい、自分だけではどうにもならないことは一人で抱え込まずSOSを出してくださいね。

LIMO編集部

参考記事

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LIMO編集部

LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に構成されています。国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。