3. 男性の平均年収597万円なら38年で月約17万700円、女性の342万円なら月約12万6400円

同じ「令和7年分 民間給与実態統計調査」では、平均給与は男性が597万円、女性が342万円でした。

この年収で38年加入した場合、年金月額は男性で約17万700円、女性で約12万6400円です。加入40年なら男性は約17万9700円、女性は約13万3100円になります。

女性は加入年数が30年なら月約9万9800円で、月10万円を下回ります。出産や子育てで働かない期間があると、年収に加えて加入年数の差が年金額に表れます。

3.1 正社員の平均559万円なら38年で月約16万4100円

同じ調査では、正社員(正職員)の平均給与は559万円、正社員(正職員)以外は210万円でした。

38年加入で試算すると、正社員の平均なら月約16万4100円、正社員以外の平均なら月約10万3500円です。40年加入でも、正社員以外の平均は月約10万9000円にとどまります。

同じ38年でも、年収の違いで月6万円ほどの差がつく計算です。パートや契約社員として長く働く場合は、厚生年金に加入できる働き方かどうかも、年金額に関わります。

4. 試算と実際の年金額がずれる3つの理由

今回の試算は、計算を分かりやすくするために前提を置いています。実際の年金額は、次の理由で試算と変わります。

  • 2003年3月以前の加入期間は、賞与を含まない平均標準報酬月額に7.125/1000を掛けて計算する
  • 過去の給与は、そのときの賃金水準などに合わせて再評価してから計算する
  • 公務員などの共済組合の加入期間がある人は、その期間を別に計算する

また、毎月の給与は標準報酬月額の等級に当てはめて計算し、上限もあります。年収が高い人ほど、試算より実際の額が低く出る場合があります。

ねんきん定期便に載る年金額は、50歳以上の人は今の加入状況が60歳まで続いた場合の見込額、50歳未満の人はこれまでの加入実績に応じた額です。50歳未満の人は、これからの加入で額が増えていくため、早見表の加入年数と合わせて見てみてください。

正確な見込額は、ねんきんネットで確認できるほか、お近くの年金事務所でも相談できます。年金の受け取りが近い人は、一度見込額を確かめてみてください。

※本記事は2026年11月5日時点の情報をもとにしています。試算は一定の前提を置いた目安で、実際の年金額は人によって異なります。

参考資料