これから結婚するにしても、独身を貫くにしても、アラサーになると何かと悩みが出てきますよね。特に最近話題の老後資金に不安を感じる人は多いのではないでしょうか。アラサーおひとりさま女性のお金の悩みや、将来にどう備えるかを見ていきます。

アラサーおひとりさま女性が抱くお金の悩みとは?

身の回りのものにお金がかかるように

若いうちならば流行を追った安価なファストファッションが許されても、会社の中堅どころとして期待されるようになると、それ相応の服装を求められるようになります。雑誌などに取り上げられる名の知れたブランドの服を季節ごとに買えばお金がかかりますし、それに合わせて靴やバッグを合わせるとさらに金額が膨れ上がります。

また、アラサーでドラッグストアで買うようなコスメを買うのは気が引けるようになり、有名デパコスを使ったり、アンチエイジング効果のあるものを使ったりと、「理想の自分を追うための出費」が減ることはありません。

将来が不安なくらい貯金がない

アラサーにもなれば友人との外食のレベルも上がります。しかし、派手にお金を使う一方で、蓋を開けてみれば貯金がないということに不安を抱く人も。アラサーにもなれば周りとの収入格差が出てくるのにも関わらず、収入が少ないのに高収入の友人の水準に合わせていては、当然生活は苦しくなります。

「将来のために貯金をしなくてはいけない」ということは分かってはいるものの、プライドや周りの目が気になり、一度上げた生活水準をなかなか下げられないことに密かに悩むケースもあるようです。

婚活貧乏スパイラル

おひとりさまをなんとか脱出したいと、出会いの場に出かけたり、結婚相談所に入会したりしてお金を使ってしまう女性も少なくありません。結婚相談所の入会金は通常10万円前後、年間30万円と決して小さな金額ではありません。

また「大金を払ったのだから理想の人に出会えるはず」と期待しすぎてしまうのは要注意。「趣味が合わない」「顔が好みではない」「収入が少ない」と妥協できなくなり、婚活がやめられずに婚活貧困スパイラルに陥ってしまいます。

未婚率や年金の現状は?

2015年の国勢調査によると、生涯未婚率(調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合)は男性23.4%、女性14.1%でした。つまり、男性は約4人に1人、女性は7人に1人が生涯一度も結婚していないということになります。しかも、1990年の調査以降、生涯未婚率は急増しています。

また、総務省の「家計調査報告(2018年平均結果)」によれば、60歳以上の単身無職世帯の消費支出は1カ月平均14万9603円。一方、厚生労働省が公開した「厚生年金保険・国民年金事業の概況(平成29年度版)」によると、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額(老齢年金)は、平成29年度末現在で14万7051円となっています。

今後は公的年金の受給開始年齢引き上げや給付額の減少などの可能性もありますが、人生の最期にお金の心配をしながら毎日を送ることを想像すると非常に辛いですよね。そんなことにならないためにも、老後資金を自分でまかなわなければいけないという自覚を持ち、働けるうちに貯金を蓄えたり、収入アップを目指したりする必要があると言えるでしょう。

将来に向けて何をすればいい?