自分なりにテーマを持って勉強することも、とても大切です。学生の頃は教科書があり、参考書や単語帳もありました。勉強するための道具は揃っているので、その通りに勉強すればある程度の学力がついたのです。しかし、社会人になると急に教科書もなくなりますし、単語帳や参考書も当然ありません。だから、自分で勉強していかないと置いていかれるのです。

社会人になって資格の勉強をする人も多いと思いますが、それとは別に「大人の自由研究」として自分の興味のあることをトコトン勉強してみるのも面白いと思います。

それによって自分が少しずつ知識・教養を身に付け、成長していることを実感することができますし、人に話せる話題が増えます。基礎知識があれば、アップデートされた情報も頭に入ってきやすくなるので本当にオススメです。

筆者の場合は、3カ月ごとにテーマを2つ設定して勉強することにしています。ちょっと経済とは離れても、自分の興味のあることを選ぶことで効率よく学べるので、あまりジャンルは気にしなくていいのです。

そして、その3カ月はスキマ時間を使って関連図書を読んだり、自分で色々と調べてみたりします。これも意外と楽しく、自分の成長を感じられるのでぜひ試してみてください。

月に1回はセミナー・講演会に足を運んでみること

月に1回はセミナーや講演会に足を運んで、自分だけではなかなか調べきれないことやネットでは得られない情報を吸収する機会をつくりましょう。会社帰りの時間に開催されるセミナーも多いですし、休みの日に朝早く起きて講演会を聞きに行くのもいいですね。調べてみると意外と多くのセミナーや講演会が開催されていますので、一度チェックしてみてください。

筆者の場合は毎週水曜日を自己研鑽の日として設定し、セミナーに参加したり図書館へ行って調べものをしたり、自分の触れてこなかった分野に精通している友人と食事をして話を聞いたりして新しい知識を得るようにしています。こういう日を月に1回でも設けて、自分の幅を広げるために時間を使ってもいいのではないでしょうか。

特に経済に関連するセミナーや講演会は大学の公開授業で開催されていたり、どこかの金融機関が営業活動の一環として開催していたりするものです。そのほかにも、動画でセミナーを公開しているところもあります。視聴する時間がなければ、資料を見て全体の流れを掴むことだけでもやってみるといいですね。

まとめ

自分のスキルアップのために自分の時間を使うというのは大人の贅沢の一つだと思います。大人になると自分の成長を感じられることはそれほど多くないですよね。その中で、自分の成長を感じられる機会を自分で作ることは有意義なことです。

仕事に追われて時間がない、という人もいるかもしれませんが、自分の知識や教養を増やすことも社会人としての責任。今日から1つでもできることをやってみませんか。

大塚 ちえ