ロサンゼルス・ドジャースの公式Instagram(@dodgers)が、2026年9月17日(現地時間)に投稿した1枚の写真がSNSで話題になっています。
ドジャースはこの日、敵地でのレッズ戦に勝利し、5年連続となるナ・リーグ西地区優勝を決めました。
試合後恒例のシャンパンファイトの様子とともに公開されたのが、山本由伸投手、ブレイク・スネル投手、タリク・スクバル投手の先発三本柱が肩を組んで笑う"仲良し3ショット"です。
写真には日本のファンからも「最高の3人」「山本由伸の笑顔がキラキラしすぎ」といった声が寄せられる一方、「大谷翔平がいないのが寂しい」というコメントも。
本記事では話題の投稿の詳細とともに、その裏側にあるドジャースの球団経営についても解説します。
1. シャンパンファイトで撮られた先発3投手の"仲良しショット"
話題となっているのは、ドジャース球団公式Instagramが地区優勝決定直後に投稿した1枚です。
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@dodgers
写真は、地区優勝を決めたレッズ戦後のシャンパンファイトの様子を切り取ったもの。山本由伸投手、ブレイク・スネル投手、タリク・スクバル投手の先発3投手が、シャンパンとゴーグルまみれになりながら肩に手を回して並んでいます。
球団はこの写真とともに、コメディ映画「俺たちステップ・ブラザース」の名セリフ「Did we just become best friends?(俺たち、もしかして親友になった?)」を引用してキャプションを添えました。
この問いかけに反応したのが投稿された本人たち。スクバルは「That's true(その通りだ)」とコメントを寄せ、3人の"親友"関係を自ら認める形となりました。
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@dodgers
なお、スクバルは今季8月1日のトレードデッドラインでタイガースからドジャースに電撃加入したばかり。加入からわずか1カ月半での息の合った様子に、驚きの声も上がっています。
そのなかでも、山本選手はその人柄からチームメイトからも大人気で、ベンチではその隣のポジションを争う光景もよく見られます。
特に今回の写真にも写っているブレイク・スネル投手は、サイヤング賞を2度受賞した大投手でありながら、山本のことを「兄弟」と呼び、お互いにリスペクトしあっている様子がよく取り上げられています。
2. 「最高の3人」「翔平がいないのが寂しい」との声
投稿には多数のコメントが寄せられ、日本のファンの間でも大きな反響を呼びました。主なコメントは以下の通りです。
- 「最高の3人」
- 「おめでとう御座います 翔平がいないのが寂しすぎる 元気な姿待ってます!」
- 「わぁ〜!めっちゃいい笑顔でいい写真です 地区優勝おめでとうございます」
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@dodgers
祝福の声が大半を占める一方で、見受けられたのが「大谷翔平がいない」ことを惜しむ声です。
大谷選手は右上腕二頭筋の炎症などにより9月14日から負傷者リスト入りしており、復帰は最短でも9月23日前後と報じられています。優勝を決めた試合は敵地開催ということもあり、この日の祝勝会では大谷選手は不在でした。
一方で、山本由伸投手の弾けるような笑顔に
- 「キラキラしてる」
- 「こんな顔見たことない」
と反応するコメントも多く、普段のクールな投球フォームとのギャップに驚くファンの姿も見られました。
3. 年俸総額・ぜいたく税ともに球界断トツ1位
今回の"仲良し3ショット"の裏側には、ドジャースの潤沢な資金力に支えられた積極補強があります。
スクバル投手は元々タイガースの絶対的エースで、2024年には18勝・防御率2.39・228奪三振の投手四冠を満票で達成し、2年連続でサイ・ヤング賞を受賞した"現役最強左腕"の呼び声も高い存在でした。
ドジャースはこの大物投手を、残りシーズン分の年俸(約950万ドル)ごと引き継ぐ形でトレード獲得。対価としてマイナー有望株3人を放出しています。
スクバル投手の年俸は3200万ドル(約49.6億円)で、2026年シーズン終了後にはFAを控える"レンタル"的な側面もありながら、3連覇へ向けた即戦力として迎え入れました。
こうした大型補強を可能にしているのが、ドジャースの群を抜いた収益力です。Forbes誌の2026年版MLB球団評価額ランキングでは、ドジャースは前年比+13%の78億ドルでヤンキース(85億ドル)に次ぐ2位にランクイン。
大谷選手の加入効果でスポンサー収入も好調に推移していると分析されています。
放映権料も球界随一で、2013年に地元テレビ局と結んだ契約は25年総額83億5000万ドル(約1兆2226億円)という破格の規模。年換算では約3億3400万ドル(500億円超)が毎年安定して球団に入る計算です。
オーナーは投資集団グッゲンハイム・グループ傘下のグッゲンハイム・ベースボール・マネジメントで、球団を"事業"として最大限に収益化する経営方針で知られています。
一方で、豪華な顔ぶれを揃えた代償として年俸総額も球界トップ。2026年の開幕時点の実支払い年俸総額は約2億6170万ドル(約392億円)、ぜいたく税算定用の総額は約4億1080万ドル(約616億円)で、いずれもMLB全30球団で最多です。
前年の2025年シーズンには史上最高額となる1億6900万ドル(約267億円)超のぜいたく税を支払っており、「他球団の年俸総額を上回るぜいたく税」としてサラリーキャップ導入の議論を呼ぶほどの金満経営となっています。
その裏側を支えているのが、大谷選手の10年7億ドル契約に組み込まれた「後払い」の仕組みです。
年俸の大半にあたる年額6800万ドルを無利子で後払いにすることで、契約期間中のぜいたく税算定額を圧縮し、その分を他の補強資金に回せる設計になっています。
米メディアの報道では、大谷加入後2年間のチケット・グッズ・スポンサー収入の急増により、7億ドルの契約金は「すでに回収された」ともされており、優勝→話題化→収益増→さらなる補強という好循環がドジャースの経営を支えている構図が見えてきます。
4. スポーツトレンドウォッチャーのひとこと
今回の"仲良し3ショット"が象徴するように、ドジャースの強さはグラウンド上のチームワークだけでなく、それを支える巨大な資金力があってこそのものです。そしてその資金力の一端を、日本人選手たちが確実に押し上げている点は見逃せません。
大谷翔平選手の加入以降、チケットやグッズ販売、放映権・スポンサー収入は軒並み急増し、Forbes誌の評価額ランキングでもドジャースはヤンキースの牙城に迫る2位まで浮上しました。
さらに山本由伸投手が2025年のワールドシリーズMVPに輝き、2026年シーズンもエースとして投げ続けていることは、日本国内のファン層をより一層強固なものにしています。
今回スクバルという球界最高クラスの投手を"レンタル"覚悟でトレード獲得できたのも、こうした収益基盤があってこそです。
そして大谷が負傷者リストで戦列を離れる中でも、日本のファンが山本の笑顔やスクバルとの絆にまで注目し、日本語のコメントが多く寄せられる状況は、ドジャースというブランドにおける日本人選手・日本人ファンの存在感の大きさを物語っています。
参考資料
大蔵 大輔
