ふるさと納税がお得に感じる理由は、返礼品がもらえるということに尽きるでしょう。2000円の自己負担で、2000円以上のものが受け取ることができれば、差額分は得をするということです。寄付する自治体は自由に選ぶことができるので、普段購入することのない高級なお肉や魚、特産品などを選ぶことができます。

おススメのふるさと納税活用法

ただ、確かに普段購入しないものを楽しめるのは、ひとつの楽しみ方ではありますが、節税にもなっていないし、2000円の支出は増えているので、家計的に見ると決してメリットがあるものではありません。

もし、家計的なメリットを得ようとするのであれば、普段の生活の中で購入するお米や日用品などを選ぶべきです。どうせ購入するものであれば、結果的に購入費用を抑えることができるので効果的です。

また、意外と盲点なのが地域サービスの利用です。自治体によっては、お墓清掃サービスや空き家見守り、お庭の掃除サービスなどを返礼品として準備しているところもあります。

実家が遠方だったりすると、毎年のお墓の清掃や実家の管理など、交通費や時間的な負担が大きいケースが多いかと思います。年に一回お墓の清掃のために交通費をかけて行くのであれば、2000円の負担でやってもらえると考えると、かなりコストは抑えられるでしょう。

まとめ

ふるさと納税は節税ではありません。しっかりと内容を理解した上で効果的に活用していただきたいと思います。

そして、ふるさと納税では、自治体によって「使い道」を指定して寄付をすることができます。「教育・人づくり」や「健康・医療・福祉」「こども・子育て」「安心・安全・防災」「災害支援・復興」など、各自治体によって多様な使い道があります。

本来のふるさと納税の目的である、「地域を応援する」を実現するためにも、各自治体の使い道を確認し、その想いや意図に共感する自治体にぜひ寄付していただきたいと思います。それが、地域も含めた日本全体の活性化に繋がるのではないでしょうか。

渡邊 裕介