1. 【2026年9月公表】後期高齢者医療の1人当たり医療費は都道府県で40万円違う
医療費の話は自分の住む地域と結びつけて見ると、負担のしくみが見えやすくなります。
厚生労働省は2026年9月9日、令和6年度の後期高齢者医療事業状況報告を公表しました。都道府県別の1人当たり医療費が確かめられます。
1.1 全国計は97万1531円だった
令和6年度の被保険者1人当たり医療費は、全国計で97万1531円でした。令和5年度の96万8101円から0.35%の増加です。
直近5年では、令和2年度の91万7123円から5万4408円増えています。ただし伸び方は年々小さくなり、令和6年度は0.35%にとどまりました。
1.2 最も高い福岡県と最も低い新潟県で40万8817円の差
都道府県別に見ると、最も高かったのは福岡県の118万6752円でした。高知県が116万1293円、鹿児島県が114万369円と続きます。
最も低かったのは新潟県の77万7935円です。岩手県が79万1488円、秋田県が82万592円と続きます。
福岡県と新潟県の差は40万8817円で、福岡県の額は新潟県の1.53倍にあたります。
2. 47都道府県の1人当たり医療費
全国の数字を高い順に並べます。いずれも令和6年度の後期高齢者医療の被保険者1人当たりの額です。
- 福岡県:118万6752円
- 高知県:116万1293円
- 鹿児島県:114万369円
- 大阪府:111万2303円
- 佐賀県:110万6048円
- 熊本県:110万5533円
- 長崎県:109万5508円
- 北海道:109万556円
- 徳島県:107万9878円
- 大分県:107万7098円
- 広島県:106万9492円
- 沖縄県:105万8029円
- 京都府:105万3301円
- 山口県:104万2829円
- 兵庫県:104万1973円
- 岡山県:100万2647円
- 石川県:99万8129円
- 香川県:99万1458円
- 東京都:98万7685円
- 和歌山県:98万4752円
- 愛知県:98万4599円
- 奈良県:96万9472円
- 愛媛県:96万6636円
- 島根県:96万2317円
- 鳥取県:96万1782円
- 富山県:94万7938円
- 滋賀県:94万7412円
- 宮崎県:94万336円
- 福井県:92万8769円
- 神奈川県:91万5408円
- 岐阜県:89万149円
- 三重県:88万7014円
- 山梨県:88万2791円
- 群馬県:87万7380円
- 宮城県:87万4735円
- 埼玉県:87万3628円
- 長野県:86万9409円
- 山形県:86万2110円
- 千葉県:85万7385円
- 静岡県:85万7061円
- 茨城県:85万4524円
- 栃木県:84万8503円
- 福島県:83万6875円
- 青森県:82万2190円
- 秋田県:82万592円
- 岩手県:79万1488円
- 新潟県:77万7935円
3. 後期高齢者医療の1人当たり医療費は5年でどう動いたか
地域差とあわせて、全国の推移も見ておきます。
3.1 伸びは年々小さくなっている
令和2年度の91万7123円から令和3年度は94万511円へと2.55%増え、令和4年度は95万1766円で1.20%増、令和5年度は96万8101円で1.72%増でした。
令和6年度は97万1531円で0.35%増にとどまり、直近5年ではいちばん小さい伸びになっています。
3.2 被保険者数は増え続けている
同じ令和6年度の被保険者数は年度平均で2005万3945人で、前年度から3.27%増えました。
1人当たりの医療費が横ばいでも、被保険者が増えれば制度全体で使われる医療費は増えることになります。