子どもあり・なし男女別で調査結果を分けたところ、それぞれの1位が異なるという結果になりました。

・子どもあり女性:大学まで授業料無料(ドイツ・65.4%)
・子どもなし女性:不妊治療費の全額支給(フランス・54.2%)
・子どもあり男性:年金加算(フランス・59.9%)
・子どもなし男性:N分N乗税制(フランス・56.8%)

「年金加算」と「N分N乗税制」は、あまり聞き馴染みがないかもしれませんね。年金加算は、子どもを3人養育すると年金が10%加算される施策で、N分N乗税制は、子どもの多い世帯ほど所得税が軽減される施策です。いずれもフランスで実施されています。そうみると、フランスは少子化対策に積極的に取り組んでいることが分かりますね。

まとめ

生き方の多様化の影響もあって、日本では少子化が加速しており、少子化に危機感を覚える人は7割ほどいます。しかし、日本政府は何もしていないわけではありません。テレワークや時短勤務を推奨したり待機児童を減らす取り組みを行ったりしています。

しかし、国民は満足しておらず、女性は働くためのサポート不足を実感している結果になりました。

また、子どもあり・なし男女別で日本に取り入れて欲しい海外の施策が異なっていることから分かるように、多様なニーズがあるのでしょう。すべてを取り入れるのは難しいですが、少しでも子育てしやすい社会になることを願います。

瀬戸山 佳菜