金魚を飼っていたA子さん。B子さんが言付かって近所のペットショップに金魚のエサと水槽のフィルターを買いに行ったときのことです。空いたエサの箱と水槽のフィルターをペットショップのお兄さんに見せて、母の代理でと買い物にきましたといったら「ああ、あの感じのいいおばあちゃんですね」といわれ「やっぱりなあ」と思ったそうです。A子さんが他人と話すときの笑顔は、はちきれんばかりなのです。でも、B子さんにはそんな顔を見せたことないそうです。

また、B子さんが保育園のお母さんにいわれたことです。A子さんは「B子は、子供の面倒をロクに見ないから、かわりに私が見ているのよ。愛情が足りないのよ。」といい人アピールしていたそうです。もう開いた口が塞がらないという表現がピッタリです。

人生、諦めも肝心

これらの事から想像するにたやすいのですが、B子さんは、A子さんに毒を吐かれまくっています。昔はへこたれたりしていましたが、今は忘れるスピードが早くなり、同じ屋根の下なるべく袖すりあわないようにしているそうです。価値観が合わないし、お互いに思考や性格を変えることはできません。すり合わせようという気もないうえに、価値観が違うことで嫁が攻撃対象になるのであれば、近づかないのが一番でお互いにその方が精神衛生上いいです。

B子さんの長女が小さいころ、親に叱られるとA子さんを隠れ蓑にしていましたが、高校生になり冷静に立ち位置や言動を見て半ばあきらめている風情だそうです。子供はよく見ています。義母(姑)に虐げられても、必ずわかってくれる日が来るとB子さん談でした。

江原啓之さんがラジオで「人生でつまずく人には3つの特徴がある」といっていました。自分はかわいそうだと思う「自己憐憫」、何でも人のせいにする「責任転嫁」、そして誰かのためにという表向き理由だけど実は自分のための「依存心」です。A子さんもこの3つから解放されると、自由になれるかもしれませんね。

堀田 馨