3. 切り替わって軽くなるもの、重くなるもの
制度が変わると、負担が下がる面と上がる面の両方が出てきます。
3.1 両方を並べて見る
LIMOの記事「【75歳からの医療費】いちばん重い「3割負担」になる年収はいくら?老後の家計を左右する判定基準をズバリ解説」から、後期高齢者医療制度のメリットを引用します。
【主なメリット】
- 現役世代(3割負担)と比較して、多くの人が窓口負担を1割または2割に抑えられる。
- 高額療養費制度の自己負担上限額が低い水準に設定されており、長期入院などの重い医療費リスクに対応しやすい。
【主なデメリット】
- 「社会保険の被扶養者(家族の扶養)」になれず、75歳以上の全員に独立した保険料の負担が発生する。
- 一定以上の所得があると、段階的に窓口負担が2割、3割と引き上げられる。
出所:LIMO「【75歳からの医療費】いちばん重い「3割負担」になる年収はいくら?老後の家計を左右する判定基準をズバリ解説」
窓口で払う額は下がりやすくなります。一方で、それまで保険料を負担していなかった人にも保険料が発生します。
3.2 扶養から外れるという意味
子どもの社会保険の被扶養者だった人も、75歳になると被扶養者ではいられません。世帯の中で保険料を払う人が1人増える形になります。
保険料は均等割額と所得割額の合計で計算され、都道府県ごとに金額が異なります。
4. 75歳を迎える前に確かめること
まず、資格を取得するのは75歳に達した日です。手続きを待つ必要はありません。
次に、65歳以上75歳未満でも認定を受ければ入れます。障害の状態にある場合は選択肢になります。
そして、生活保護を受けている世帯に属する人は対象外です。ここは年齢とは別の線です。
5. まとめにかえて
後期高齢者医療の被保険者は、広域連合の区域内に住所を有する75歳以上の者です。65歳以上75歳未満でも、政令で定める程度の障害の状態にある旨の認定を受ければ被保険者になります。生活保護法による保護を受けている世帯に属する者は適用除外です。
資格を取得するのは75歳に達したときで、喪失するのは区域内に住所を有しなくなった日の翌日です。窓口の一部負担金は原則100分の10で、所得の額に応じて100分の20、100分の30となります。
切り替わると、窓口負担は現役世代より抑えられる一方、家族の扶養に入ることはできなくなり、75歳以上の全員に保険料が発生します。軽くなる面と重くなる面を、同時に見ておくことになります。
参考資料
- e-Gov法令検索「高齢者の医療の確保に関する法律」
- 厚生労働省「後期高齢者医療制度」
- LIMO「【75歳からの医療費】いちばん重い「3割負担」になる年収はいくら?老後の家計を左右する判定基準をズバリ解説」
LIMO編集部社会保障解説班