3. 年収と手取りは何が違うのか
言葉の定義も押さえておきましょう。LIMOの記事「手取り15万・18万・20万・22万・25万円は年収いくらか?非正規・若手層向けの早見表と、社会保険未加入で変わる本当の負担額を編集部が試算」から要点を引用します。
「年収」は税金や社会保険料を差し引く前の1年間の総支給額(残業代や各種手当を含み、通勤費は原則含まない)を指します。求人票や源泉徴収票の「支払金額」がこれにあたります。
出所:LIMO「手取り15万・18万・20万・22万・25万円は年収いくらか?非正規・若手層向けの早見表と、社会保険未加入で変わる本当の負担額を編集部が試算」
手取りは、そこから社会保険料・所得税・住民税を差し引いた、実際に使えるお金です。求人票の数字と明細の数字が違うのは、この3つが間に入っているためです。
4. 通勤手当の扱いに注意
ここまでの試算に通勤手当は含めていません。所得税の計算では通勤手当は一定額まで非課税ですが、社会保険料の算定に使う標準報酬月額には通勤手当も含まれます。
通勤手当が多い人は、この試算より社会保険料がやや高くなる可能性があります。給与明細の支給額と控除額を並べて確認しておきたいところです。
5. 毎月1回は控除欄を見る
手取りを把握する近道は、明細の控除欄を見る習慣をつけることです。厚生年金・健康保険・雇用保険・所得税・住民税の5つが、それぞれいくら引かれているかを確かめます。
想定と大きくずれていたら、勤務先の担当部署に確認してください。年金や税金の疑問は、年金事務所や税務署の窓口でも相談できます。
とくに社会保険に加入しているかどうかは、将来の年金額と、働けなくなったときの保障に直結します。明細に厚生年金の欄があるかどうかを見れば分かります。
6. 手取り20万円は年収300万円が目安
手取り20万円は年収およそ300万円、22万円はおよそ330万円が目安です。手取り15万円なら約220万円、18万円なら約265万円になります。
年収300万円では、会社員として社会保険に入っている場合の本人負担44万700円と、国民健康保険・国民年金の45万335円がほぼ並びます。差は会社が負担している分にあります。
まずは給与明細の控除欄を見て、5つの項目がそれぞれいくら引かれているかを確かめましょう。
参考資料
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 全国健康保険協会「令和8年度の協会けんぽの保険料率」
- 厚生労働省「令和8(2026)年度 雇用保険料率のご案内」
- 国税庁「No.1199 基礎控除」
- 国税庁「No.1410 給与所得控除」
- 東京都保健医療局「令和8年度 特別区国民健康保険料一覧表」
- LIMO「手取り15万・18万・20万・22万・25万円は年収いくらか?非正規・若手層向けの早見表と、社会保険未加入で変わる本当の負担額を編集部が試算」
LIMO編集部家計解説班