3. 手続きから開始まで「1〜2ヶ月」のタイムラグに注意

手数料の話と並んで、始めるときに戸惑いやすいのが時間です。LIMOの記事「iDeCo(イデコ)の始め方と口座開設の手順|「引き落とし日」の残高不足による留意点」から引用します。

iDeCoの手続きにおいて知っておきたいのは、申し込みから審査が完了し、実際に口座が開設されるまでに「約1〜2ヶ月程度」の期間を要するケースが多いという点です。

出所:LIMO「iDeCo(イデコ)の始め方と口座開設の手順|「引き落とし日」の残高不足による留意点」

証券口座のように数日で使えるようになるものではありません。国民年金基金連合会による加入資格の審査を挟むためです。

4. 口座の残高不足は厳禁!追納も不可です

口座振替による掛金の納付は、月に1回のみです。後日の再振替や振込による納付はできません。

残高不足などの理由で振替ができなかった場合、追納もできません。その月は掛金が納付されなかったという扱いになります。

給与の振込口座と引き落とし口座を分けているなら、26日より前に資金を移しておく必要があります。1回落ちなかっただけで、その月の積立が消えることになります。

5. 失敗しない金融機関選び「3つのポイント」と手数料の比較

iDeCoを取り扱う運営管理機関は約160あり、その中から1社だけを選ぶことになります。

iDeCo公式サイトは、選ぶ着眼点として3つを挙げています。魅力的な商品があるか、サービスは充実しているか、手数料はどのくらいかの3つです。

取り扱う運用商品は運営管理機関ごとに違い、3商品から35商品の範囲で提示されます。商品数と手数料の両方を見比べてから決めてください。

6. 【監修者アドバイス】転職・退職時は要注意!手数料が引かれ続けることも

本文で「企業型確定拠出年金から移換した人も、2829円の手数料がかかる」と紹介されていました。実は、企業型確定拠出年金に加入していた方が転職や退職をした際、一番やってはいけないのが「手続きを忘れて放置すること」です。

企業型確定拠出年金の資格を喪失してから6ヶ月間手続きをしないと、資産は自動的に国民年金基金連合会へ移換されてしまいます。この時、特定運営管理機関への移換手数料として4282円(※さらに毎月の管理手数料も)が、ご自身の資産から差し引かれてしまうのです。しかも、この状態では運用もされず、ただ手数料だけが引かれ続ける「塩漬け状態」になってしまいます。

私が銀行員時代に多くの方から相談をされたり、企業の人事担当者からもご相談を受けるポイントでもあるので、要注意ポイントと言えるでしょう。

退職や転職をされた際は、速やかにiDeCoへ資産を移すか、新しい勤務先の企業型DCへ移換する手続きを行い、無駄なコストを支払わないよう気をつけてください。

7. まとめにかえて

iDeCoでは、新規加入・移換時に2829円、掛金納付の都度105円を国民年金基金連合会に払います。国民年金保険料の未納で掛金を返してもらう場合は、還付手数料1048円がかかります。

これとは別に、運営管理機関の手数料と信託銀行の管理手数料もかかります。金額は金融機関によって違います。

掛金の振替は納付対象月の翌月26日で、月1回のみ。残高不足なら追納できません。申し込みから口座開設までは1〜2か月かかるため、始める時期は余裕を持って考えておきましょう。

参考資料

LIMO編集部貯蓄解説班