株式投資を始めようと口座を開いても、押した注文がその場で成立するとは限りません。取引所が開いている時間が決まっているからです。
売買が成立する時間、休みの日、注文が処理される順番。この3つは取引所の制度として決まっていて、どの証券会社を使っても変わりません。証券会社の画面から注文を出せる時間そのものは、会社によって違います。
この記事では、日本取引所グループの資料をもとに、東京証券取引所の売買ルールを確認します。
1. 【株式投資】売買できるのは平日9時から15時30分まで
東証の売買は、午前と午後の2つの立会に分かれています。昼をはさんで1時間の休みが入るのが特徴です。
1.1 前場と後場に分かれている
日本取引所グループによると、午前立会は9時から11時30分まで、午後立会は12時30分から15時30分までです。午前立会を前場、午後立会を後場と呼びます。
注文の受付はもう少し早く始まります。午前立会は8時から、午後立会は12時5分から注文を受け付けています。始まる前に出した注文は、立会開始時にまとめて処理されます。
後場の終わりぎわには別のルールが入ります。東証はクロージング・オークションを導入しており、ザラバは15時25分で終了し、そこから15時30分まではプレ・クロージングという注文受付だけの時間になります。この5分間は注文を出したり取り消したりできますが、売買は成立しません。終値は15時30分の板寄せで決まります。
1.2 休業日は土日と祝日、それに年末年始
土曜日、日曜日、国民の祝日および休日は取引が行われません。加えて1月1日から1月3日までと12月31日も休業日です。
年末年始は前後の平日も含めて動きが変わるため、その時期に売買を予定しているなら日程を確認しておくといいでしょう。
1.3 買えるのは100株単位
東証での売買は、各上場会社が定款で定めた単元株式数を単位として行われ、内国株では100株単位で取引されています。2018年10月1日に、内国株の売買単位が100株へ統一されました。
つまり株価が1000円の銘柄なら、1単元を買うのに10万円が必要という計算になります。株価だけを見て判断すると、必要な金額を100分の1に見誤ることになります。
2. 注文の出し方は大きく2つ
注文には値段を指定するかしないかという違いがあります。ここを取り違えると、想定と違う値段で売買が成立します。
2.1 成行注文と指値注文
日本取引所グループによると、成行注文はどの値段でもよいから買いたい、売りたいという注文です。指値注文は、いくら以下で買いたい、いくら以上で売りたいという注文になります。
成行注文は成立しやすい代わりに値段を選べません。指値注文は値段を選べる代わりに、その値段に届かなければ成立しないまま終わります。
2.2 優先されるのは値段、次に時間
取引所の売買は競争売買という方法で行われます。価格優先の原則と時間優先の原則にしたがって、売り注文どうし、買い注文どうしで競争します。
価格優先の原則では、売り注文は値段の低いものが優先し、買い注文は値段の高いものが優先します。成行注文は値段を指定した注文に優先します。
同じ値段の注文どうしでは、先に出したほうが優先されます。指値を同じ価格に置いている人が多い銘柄では、注文を出した順番が結果を分けることになります。
2.3 寄付きと引けは順番を問わない
ただし時間優先には例外があります。
日本取引所グループは、午前立会と午後立会の取引開始時や売買停止後の最初の約定値段を決める約定については、それまでに出されたすべての注文が同時に発注されたものとみなすとしています。この場合の約定は板寄せ方式で行われます。
引けも同じつくりです。プレ・クロージング中に受け付けた注文は、寄付きの分とは区別したうえで、やはり同時に出された注文として扱われます。板寄せ方式が使われるのは、立会の開始時と終了時、売買中断後の再開時などです。
つまり寄付きに執行される注文は、8時に出しても9時直前に出しても順番は関係ありません。時間の先後が効いてくるのは、寄付きと引けの間のザラバです。
1単元を買うのに必要な金額の実態については、下記の記事より一部を引用・参照しています。
